EXILEの世界と佐藤大樹をリーダーに2016年12月に結成され、2018年12月にシングル「OVER DRIVE」でデビューしたダンス&ボーカルグループ・FANTASTICS from EXILE TRIBE。これまでにシングル4枚をリリース、グループ初の全国ツアーも完走し、2月12日には1stアルバム『FANTASTIC 9』をリリースする。

2019年は、GENERATIONS、THE RAMPAGE、FANTASTICS、BALLISTIK BOYZの“Jr.EXILE世代”4グループによる「BATTLE OF TOKYO」の活動が話題を集め、FANTASTICS初の全国ホールツアーでは、演劇とライブを融合させた“SOUND DRAMA”に初挑戦。人気・実力ともにステップアップを果たしたデビューからの1年について、ボーカルの八木勇征、中島颯太をはじめ、澤本夏輝、瀬口黎弥、堀夏喜、木村慧人に話を聞いた。

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    FANTASTICS from EXILE TRIBEの堀夏喜、木村慧人、八木勇征、中島颯太、澤本夏輝、瀬口黎弥(左から) 撮影:宮川朋久

――全国ツアーで、演劇パートの“DRAMA”とライブパートの“SOUND”の2部構成による新しいエンターテインメント“SOUND DRAMA”に初挑戦されましたが、手応えはいかがでしたか?

中島颯太:初めての挑戦で正解がない分、自分たちがリハーサルしていて楽しいと思っても、お客さんはどう感じるのか不安で、それと同時にワクワク感もありました。そして初日に、自分たちが思っていた何倍もの歓声が返ってきて、演劇中もいろんなところで笑ってくれたり、一緒に参加してくれているような感覚になりました。演劇パートで一体となってからライブパートで盛り上がるという、DRAMAパートがあったからこそ生きたSOUNDパートがあって、新しい道というか新しい表現ができたなと思っています。

八木勇征:LDHとしての初の試みを僕たちがやらせていただける責任感だったり、自分もそうですが演技に初挑戦するメンバーが多かったので、不安も最初はありましたが、やって良かったなと思っています。自分自身も演技に触れてみて興味を持てましたし、DRAMAパートがあったからよりSOUNDパートの楽曲の意味が伝わると感じ、もっとスケールを大きくしてやってみたいなと。この新しいエンターテインメントをどんどんブラッシュアップして、僕たちの強みにしていきたいです。

――演技はどのように練習されたんですか?

中島:演技経験のある佐藤大樹くんに1から教えてもらいました。発声法や滑舌練習とか、「今のセリフもっとこうしたほうがいいよ」とか、大樹くんが主体となって全部やってくれました。

八木:リハーサルがDRAMAパートの本読みから始まって、今までにない形だったので新鮮でした。本読みは普通に読み合わせるくらいのテンション感だと思っていましたが、大樹くんは本読みから役柄で演じていて、みんなもそれに順応していき、本読みから高い意識で取り組めました。

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――パフォーマーのみなさんも、SOUND DRAMAで力を入れたことや苦労したことを教えてください。

瀬口黎弥:演技に加えて、僕は今回ラップに初挑戦し、以前からの夢を叶えることができました。いざステージに立ってみると、自分が表現したいことがなかなか形にできず、苦労しましたが、やり切ることができて経験値が上がりました。新たな武器を自分の中で作り上げられたので、引き続き頑張っていきたいと思います。

堀夏喜:僕は初めての演技で緊張しました。本番前は不安もありましたし、どれだけ稽古やリハーサルを積んでも、最初の公演を終えるまではそわそわしている状態でした。演劇の最後にキーとなる部分があって、特にそこを考えながら挑んでいましたし、ずっと同じ熱量で、本気で伝えられてよかったと思います。

木村慧人:僕たちの演技をみるのはお客さんも初めてのことでどういう反応をしていいかわからなかったと思いますが、想像を超える歓声をいただいて。最初のうちはセリフとセリフの間が難しかったり、やっていく中で演技の課題が出てきて、毎回成長しているなと感じました。最初と最後だと全然違うと思います。

澤本夏輝:人前で演技するのが初めてだったので、見せられるような演技がちゃんとできるのかという不安がありましたが、リハーサルを繰り返してみんなで修正点を出していって、本番でいざやってみるとみなさんが温かい反応をしてくださって、これが僕たちがやりたかったSOUND DRAMAなんだなと。一つ一つ積み重ねて形になっていくのを本番中に実感して鳥肌が立ったのを覚えています。

――SOUND DRAMAという新たなエンターテインメントを築かれましたが、このSOUND DRAMAを今後どのように発展させていきたいですか?

:このSOUND DRAMAで初めて演技をしたメンバーも多く、これをきっかけに演技に挑戦してみたいというメンバーも出てきたと思いますし、SOUND DRAMAという新しいエンターテインメントを自分たちがさらに大きくしていくのもそうですが、ほかのEXILE TRIBEのアーティストがSOUND DRAMAをやる日が来るかもしれない。SOUND DRAMAというものを確立できたと思うので、これからどんどん広がっていったらいいなと思います。