野球選手をはじめとするアスリートは、日頃から体を動かして鍛えているため、健康的なイメージをもたれがちです。ところが実際はかなりハードな練習を繰り返すことによって疲労がたまりやすくなり、そこから体調を崩してしまうことも少なくありません。寒い時期だからこそ心がけたい練習後の習慣をご紹介しましょう。



【1】汗をかいたらすぐにタオルと着替え
寒い時期は特に運動中は体温が上昇して汗をかきますが、運動が終わってしばらくすると汗によって体を冷やし、急に肌寒さを感じるようになってしまいます。汗をかいた後はなるべく早めにタオルなどで拭いたり、着替えたりして、体を冷やさないようにすることが大切です。
また練習後に行うクールダウンの環境にも配慮しましょう。夕方など気温が下がったところで行う場合は、風などの影響を受けにくい場所に移動して行うことや、屋内に移動するなどの配慮も必要です。時間的な余裕がない場合は、帰宅後に各自でクールダウンを行うように促すことも時には必要となるでしょう。

【2】練習後の手洗いうがい+消毒スプレー
練習後は手洗い、うがいができるように水飲み場や部室前などに石鹸や紙コップ(もしくはマイコップ)などを準備しておき、チームとして体調管理に取り組むことが理想的です。このとき、コップは使い回しをしないこと。個人がそれぞれ持参する、もしくは使い捨ての紙コップを使うように徹底しましょう。
また野球をするとどうしても手が汚れてしまいますが、手には見える汚れだけではなく、さまざまな菌や埃なども付着します。携帯用の消毒スプレーが準備できるようであれば積極的に利用しましょう。タオルなども他の人と共有せず、自分のものを使うことが大切です。

【3】水分補給と加湿
空気が乾燥しやすい時期でもあるので、なるべく鼻や喉がカラカラにならないようこまめな水分補給を行うこともよいでしょう。自宅などでも加湿器などを使うと空気の乾燥を防ぐことができます。加湿器がない場合は、濡れたタオルをしっかりと絞った上で部屋にかけておくといった対策もあります(これは遠征先での乾燥対策にもなります)。これらの習慣は比較的取り組みやすいものが多いと思いますので、体調管理の一つとしてぜひ実践してみてください。

著者プロフィール
アスレティックトレーナー/西村典子(にしむらのりこ)
日本体育協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CSCS、 NSCA-CPT。東海大学スポーツ教育センター所属。高校、大学など学生スポーツを中心としたトレーナー活動を行う一方で、スポーツ傷害予防や応急処置、トレーニングやコンディショニングに関する教育啓蒙活動を行う。また一般を対象としたストレッチ講習会、トレーニング指導、小中学生を対象としたスポーツ教室でのウォームアップやクールダウンといったさまざまな年齢層への活動がある。一般雑誌、専門誌、ネットメディアなどでも取材・執筆活動中。大阪府富田林市出身。奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。