米Western Digital(WDC、ウエスタンデジタル)は、同社傘下のWestern Digital TechnologiesがActiveScaleオブジェクトストレージを米Quantum(クオンタム)に売却する最終契約を締結したと発表した。今回の契約により、ウエスタンデジタルのActiveScale製品の全ラインナップをQuantumが取り扱うことになる。

ウエスタンデジタルは、ストレージシステム事業から撤退してストレージプラットフォームを中心としたデータセンターシステム事業の最適化を図るという戦略方針を既に発表しており、今回の発表はこれに沿った内容となる。 2019年には、同社はIntelliFlash製品シリーズを米DDN(データダイレクト・ネットワークス)に売却した。

同社のデータセンタービジネス、シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーのフィル・ブリンガー氏は、「Quantumは、ソフトウェア定義型ソリューションやテクノロジーの幅広いポートフォリオ、確固とした顧客基盤を有しておりActiveScaleシステム事業をさらに発展させるための十分な体制が整っています。お客様が継続して最高水準のサービスとサポートを受けることができるよう、ウエスタンデジタルとQuantumの両社は一丸となって、関係者にとって円滑な移行を進めます」と述べている。

売却手続きは、慣習的な契約条件を満たした後に2020年3月31日の今四半期末までに完了する見込みだ。 なお、この売却に関する金銭面についての情報は開示していない。