伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は2月3日、空港の運営に携わる第三セクターや地方自治体、運営事業者などに向けて空港の運用状況についての定量的な評価診断サービスを開始することを発表した。

提供を開始する空港の定量評価サービスは、滑走路、誘導路、エプロンなどの飛行場、保安検査や入国審査を含めたターミナル施設などの利用状況を調査し、シミュレーションに基づく定量評価をもとに課題対策や収支計画の改善提案を行うもの。

空港のマスタープラン作成、滑走路の容量算出、運用計画の策定、運航情報システムの開発など、CTCが20年以上にわたる空港関連ビジネスの実績で蓄積したノウハウを活用し、空港運用におけるコスト削減や効率的改善の支援を行うという。

定量評価サービスは、空港運営の世界標準となっているIATA(International Air Transport Association、国際航空運送協会)の空港整備マニュアル「ADRM(the Airport Development Reference Manual、空港整備マニュアル)」などに準拠し、診断内容を広く関係者と共有することで、空港運営の効率化や改善を図ることができるということだ。

空港の評価診断サービスのメニューとして、飛行場では滑走路処理能力、誘導路利用状況、航空灯火、スポット利用状況、GSE運用状況、ターミナルでは出発ロビー面積、チェックイン施設能力、保安検査場の施設能力、手荷物受取所の処理能力、入国審査場の処理能力、周辺環境では主要都市との交通、旅客種別の分析、情報システムの利活用——となっている。