中古車購入[2020.01.28 UP]


令和時代のクルマ購入革命

令和発表のイメージ画像

令和の時代が始まった。時代が変わっても変わらないものがいろいろあるなか、クルマ購入を取り巻く流れは、新しい局面を見せようとしている。ネット利用の頻度、税制の改正、安全技術の進化など、変わるものを知ることは、賢い購入方法を学ぶことにもつながる。今一度、クルマの買い方について再発見してみようではないか。
(掲載されている内容はグー本誌2020年2月号の内容です)



時代の変遷とともに変わってゆくものとは?
 平成という時代が終わりを告げ、いよいよ令和の2年目が始まった。とはいえ、令和となったのは昨年の5月だったため、実質的にはまだ1年目である。「令和元年」登録の中古車はあまり市場に出回ってはいないが、“買い方”のほうは時代の変遷とともに、徐々に変化を見せている。
 たとえば、インターネットはもはやクルマの売買と切っても切り離せないものになった。グーネットなどクルマ関連のウェブサイトを用いることで、これまで必要だった売買にまつわる各作業が簡易化され、ユーザーの手間を省き、時間を短縮し、出費も減らしてくれる。
 ジャンル的にはハイブリッドカーやコンパクトカーの人気が少し落ち着きをみせ、現在はSUVブームが真っ盛り。昨年末の日本カー・オブ・ザ・イヤーもRAV4が獲得するなど、その勢いは衰え知らずだ。
 そして技術面で注目されているのはクルマの「安全」にまつわる機能。ここ10年で目覚ましい進化を遂げてきたが、搭載車種も広がりをみせている。中古車市場でも手に入れやすい価格帯の物件が流通し始めており、今年は狙い目といえるだろう。


インターネットがクルマの買い方を変える!?



物件選び

条件に合う物件を圧倒的に探しやすくなった
インターネットが登場するまで、本誌など中古車情報媒体のページをめくりながら条件に合う物件を探していたが、今ではPCやスマホなどをタップするだけで瞬時に探し出すことができるようになった。検索しやすさも年々進化し続けている。


販売店とのやりとり

各種連絡をメールで対応する販売店も増加中
希望の物件を見つけ出したら、販売店へ電話をするか直接訪れるかしかなかったものが、今ではメールで連絡できるようになった。物件の状態を聞き出したり、訪問のアポを取ったり、直接話をせずとも対応してくれる販売店が主流になってきた。


購入後のカーライフ

メンテナンス、カスタマイズ、仲間探しまで
購入後もインターネットがカーライフを充実化してくれる。たとえば整備の予約を入れたり、パーツを見つけて購入したりすることもネット上でできる。同じクルマに乗っている人の情報も見つかるので、仲間を増やすためのツールにもなる。


ネット検索のイメージ画像販売店で買うより安価だったとしても、そこにはいくつかのリスクも存在する。信用できる相手を見つけ出すことが肝要だ。
個人売買に対する考え方と知っておくべきリスク

インターネットによる個人売買でのトラブルは今も絶えない。販売店などを通さないことで、より安価でクルマを入手することはできるが、金銭のやり取り、あるいは購入後の物件の不具合など、細心の注意が必要となる。



Xデーは10月1日!  その時、クルマ購入の何が変わるのか?


昨年新設された自動車の税金「環境性能割」は、20年の9月30日までの臨時的軽減措置がとられている。では、それ以降になると、クルマの購入にどのような影響が出るのだろうか。知っておきたい。



軽減措置が終わり税金の負担が拡大!?
 昨年のクルマ購入における一番大きな変化といえば、消費増税と同時に10月1日から実施された税制の変更であった。ポイントは3つで、自動車税の減税と自動車取得税の廃止、そして環境性能割の導入である。前の2つは減税的な措置だが、環境性能割は名称が「割」となっていながら、課税されるものだ。
 そして今年も税制の変更がある。昨年から始まった環境性能割は、新税ということで1年間限定で臨時的に軽減されていたが、この軽減措置が9月30日で終わることになる。
 環境性能割では、環境負荷軽減度に応じて課税割合が決まってくる。EVなどのエコカーや、ガソリン車の排ガス規制適合車などは非課税、あるいはより有利な割合だが、それ以外の車種は最大2%の課税と、課税割合が大きい。つまり、高価で環境負荷の大きなクルマを買う人ほど税率が高くなり、10月以降の購入では、その負担がさらに大きくなる。


そもそも環境性能割って?


購入対象車の燃費基準達成度を確認してみよう
 19年10月から新しく施行されている税制度。下の表のように省エネ法の燃費基準達成度などに応じた税率が設定されており、新車や中古車を購入する際に、購入車両の「取得価額」に応じて課税される。自家用の普通車、および軽自動車に適応されるが、基本的には軽自動車は普通車より税率が低く設定されている。また、取得価額が50万円以下の場合は免税となっている。さらに臨時的措置として、20年9月30日までに取得された車両に関しては、税率が1%軽減されているため、同年10月1日からは課税割合が高くなる予定となっている。


環境性能割の区分と税率表の画像

中古車の場合
 環境性能割の対象というのは、新車だけにかぎらず中古車も当てはまる。税額の計算方法は、まず課税標準基準額(目安は新車価格の90%程度)に経過年数から算出された残価率(下記参照)をかけた「取得価額」がベースとなる。この取得価額に環境性能割の税率をかけたものが税額である。最後に環境性能割の税率をかけるため、環境性能割が「非課税」の車両であれば免税となる。新車ではオプションパーツの価格も関わってくる。


残価率一覧のイメージ画像

※「残価率」とは、クルマの価値を算出する際に用いられる数値のこと。経過年数に応じて下がっていき、普通車なら6年(軽自動車なら4年)で残価率が10%となる。数値は総務省が設定しているもので、下取りや売却の際にも利用される。


計算サンプル表の画像

では、それまでに買うのが正解なのか?
 昨年、取得税の廃止と同時に新設定されたのが環境性能割である。つまり、車種や年式によるが、基本的にはプラマイゼロに近くなり、税額はそれほど大きく変わることはなかった。しかし今年10月1日からの変更は、税金の種類が減ることもなく、純粋に増額のみとなる。金額はそれほど大きくないものの、より高額なクルマや環境性能の高くないクルマを選ぶ人にとっては重要な問題で、現時点では秋より前の購入を検討するべきといえよう。


1年の購入サイクルを知る!


クルマの購入に適した時期を探るには、まず1年間の市場の動きを見据えて考えることが重要だ。ボーナス商戦や年度末商戦、その他、各シーズンごとに市場にはどのような動きが見られるのか、展望していこう。


クルマ購入の原点



【1月】クルマ購入者が減り市場の動きも少ない

新年を迎えたばかりの現在の時期というのは、年末年始に消費行動が盛んだった影響もあり、クルマの売買も少なく、それほど市場に動きは見られない。相場も大きく上下するようなことは少なく、じっくり探すにはいいだろう。


【2月】市場流通量が増えるので本格的に探したい

翌月が決算期ということで、新車だけでなく中古車市場も動きを見せ始める。といっても販売店側はすでに動き出しており、店舗により多く物件を揃えようとする。結果、市場の流通量は全体的に増えるので、目当ての物件はここで本格的に探したい。


【3月】決算期は新車販売店だけの話ではない

決算期は、中古車販売店であっても大規模店舗に関しては“締め”の時期であるため、「月内に契約するなら」と値引きしてもらえる可能性も高まる。また、新生活時期に向けて、軽自動車やコンパクトカーの市場在庫が充実する時期でもある。


【4月】流通量が減り相場も下がり始める時期

中古車市場の物件流通量は減りがちだが、月の後半になると需要も減ってくるため、中古車の全体的な相場も下がり始める時期だ。急いで購入する必要性にかられていないユーザーに関しては、この時期は狙い目となるだろう。


【5月】相場が落ち着きがちなので目星をつけたい

前月からの相場下落が一旦落ち着き、中古車価格が安定してくる。さらに月初はゴールデンウィークで人々が散財する影響もあって、一般的には消費行動が落ち着くため、購入時期を特定していないなら、ここでいい物件に目星をつけておきたい。


【6月】相場は上がっていくが流通量も増える

ボーナス時期ということで、俄然クルマ購入希望者が増えてくる。その結果、徐々に相場は上がってくる傾向にある。同時に販売店側もボーナス目当てで所有物件を増やしつつあるので、条件に当てはまる物件を見つけ出しやすい時期でもある。


【7月】購入者が多いため早めの動き出しが肝心

6月に続きボーナス前後ということで、販売店を訪れる人の数もまだ多い時期。ライバルが多くなるので、早めの動き出しが吉となる。また、夏のレジャーに向けて、ワゴンやSUV、多人数乗車できるミニバンなどの物件が動く時期でもある。


【8月】売買はあまり盛んではなくなり相場も下落

年末年始同様、この時期も人々の消費行動が盛んになるため、逆に中古車市場の動きはあまり盛んではなくなる。市場もいい物件がある程度売れてしまった後になり、相場は下がりはじめるので、掘り出し物を探し出すには適当な頃といえるだろう。


【9月】環境性能割の駆け込み需要も考えられる

相場が下落傾向にあるなか、販売店によっては9月決算というところもあるため、物件次第ではお買い得な時期となる。ただし、今年は10月1日から環境性能割の臨時的減税措置がなくなるため、それに対する駆け込み需要もあるかもしれない。


【10月】需要が減って相場が下落する可能性も

今年に限った話となるが、10月から環境性能割の減税措置がなくなるため、一気に需要が減って相場も下がる可能性がある。ただそれほど物件流通量は多くない時期なので、長いスパンで時間をかけて探し出すつもりでいたほうがいいだろう。


【11月】SUVや4WD車を狙うなら早めに動くべき

ウインターシーズン到来ということで、SUVや4WD車の需要が増えがちになり、相場も上がっていく時期だ。年末のボーナス時期に向けて物件の流通量も増えはじめており、いい物件を探し出したいなら、より早めの動き出しが肝心となる。


【12月】ボーナス需要と師走の忙しさの影響

6月同様にボーナス時期ということで、増える需要に対して市場流通量も増加傾向となる。一方で、年末が近くなると人々は生活が忙しくなって物件探しや販売店とのやりとりに時間がかかるようになるため、やはり早めに動く人が有利になるだろう。


2020年にデビューする注目モデルとその影響について
FITの画像2月デビューと予想されているのが、ヤリスとフィット。どちらもヒット間違いなしで、中古車相場にも影響がみられることだろう。


ヤリスの画像



 中古車の相場に大きく影響する要素として、各車のフルモデルチェンジがある。新型モデルが発売されると乗り換えるユーザーが多くなり、同モデルの旧型が大量に市場へ流通して相場が下がり、狙い目となる。 特に今年はビッグネームの新型登場が噂されている。2月にはヴィッツ改めヤリスと新型フィット、6月にはジュークの後継車、年末には新型レヴォーグと、これらの現行モデルを狙っている人は注目しておきたい。


2020年は『安全技術』ブームの波に乗る!

安全技術の画像衝突被害軽減ブレーキやレーンキープアシストなどを実現するために、近年はセンサーやカメラを搭載するモデルがかなり多くなってきた。

令和は安全技術全盛の時代になる?
 現在、自動車業界でブームと呼べるほど支持を得ているものといえば、やはり「安全装備」だろう。あおり運転や高齢者の運転ミスなどによる痛ましい事故のニュースが散見される昨今、自身の運転技術をカバーしてくれるような機能的装備に注目が集まっている。
 衝突安全構造ボディはもちろん、最近は新車で当たり前のように搭載されるようになった衝突被害軽減ブレーキに、前車追従型のクルーズコントロール、ブラインドスポットモニター、さらに誤発進抑制機能など、運転時の安心度を高めてくれる安全装備は多種多様に存在する。
 20年もこれら安全装備に注目が集まるのは当然の流れで、中古車市場にも“実用的な”安全装備を搭載したモデルが数多く揃いはじめている。今年はこれら安全装備に注目して購入車を選ぶことをオススメしたい。


JNCAPの試験結果を踏まえて「クルマの選び方」を考える!


毎年試験を重ねる安全技術の試験団体!


JNCAPとは?

自動車事故対策機構(NASVA)と国交省が実施する制度で、「ジャパン・ニュー・アセスメント・プログラム」の略。毎年、安全性能評価試験を実施して安全性能の指標「自動車アセスメント」を公表している。


JNCAPイメージの画像
成績優秀モデルの中古車市場動向【衝突安全試験】
衝突の画像実際に車両を衝突させて、車両や人体模型などへのダメージが計測される(写真はイメージ)。

車体を衝突させて車内外の被害を計測
 JNCAPによる取り組みは、95年のフルラップ前面衝突試験とブレーキ試験からはじまり、その後も試験内容を追加してきた。現在は、衝突安全性能の評価として、フルラップ、およびオフセット前面衝突試験、側面衝突試験、後面衝突頚部、歩行者頭部、歩行者脚部保護性能、シートベルトの着用警報装置試験のほか、EVやハイブリッドカーについては感電保護性能評価試験も含まれ、合計7種類(EVなどは8種類)もの試験が実施されている。


【2018年度】衝突安全性能評価最高得点
フォレスターの画像登場から1年半しか経っていないため、相場はまだ高値。新車価格より10から20万円程度安いが、低走行距離で好みのグレードが見つかれば買いか。

[スバル]フォレスター(現行型)
最高得点は、18年7月にフルモデルチェンジした5代目となる現行型が獲得。先代同様、アクティブなデザインが特徴だ。ちなみに、トヨタ・クラウンも同点首位。
市場動向:中古車中心価格帯 270万から310万円


【2017年度】衝突安全性能評価最高得点
CX-8の画像デビューは17年12月。流通量が多いのは18年式で、1年から1年半落ちとなる。新車から100万円落ちの物件も稀にある。

[マツダ]CX-8
マツダのフルサイズSUVが最高得点を獲得。ボディはかなり大きく持て余しがちだが、3列シートで多人数乗車が可能な希少なモデル。内外装とも高級感満点だ。
市場動向:中古車中心価格帯 270万から390万円


【2016年度】衝突安全性能評価最高得点
インプレッサ(現行型)の画像16年10月にデビューした現行型だが、3年が経過し、市場流通台数も増えてきたところ。200万円以下で探せる。

[スバル]インプレッサ(現行型)
現行型のインプレッサが兄弟車のXVとともに最高点を獲得した。ボディタイプはハッチバックのスポーツとセダンのG4があり、2.0L直噴NAエンジンを搭載する。
市場動向:中古車中心価格帯 100万から240万円


成績優秀モデルの中古車市場動向【予防安全試験】
衝突被害軽減ブレーキイメージ画像衝突被害軽減ブレーキを使用して、衝突の有無や衝突時の被害などを計測、採点(写真はイメージ)。

時代に合わせて新設された事故予防の試験
 予防安全評価性能試験は、14年から始まったJNCAPの新しい取り組みだ。それまでのブレーキ性能試験に代わる形で、現在は、衝突被害軽減ブレーキ(対車両&対歩行者)性能試験、車線逸脱抑制装置等性能試験、後方視界情報提供装置性能試験、高機能前照灯性能評価試験、ペダル踏み間違い時加速抑制装置性能試験といった合計6種類の試験が実施されている。ちなみに、JNCAPではチャイルドシートの性能評価試験も行われている。


【2018年度】予防安全性能評価最高得点
アルファード/ヴェルファイア(現行型)の画像人気モデルのため相場は高値安定。より優れた予防安全装備を搭載する高年式の物件は特に高い。低年式でも荒く乗られた物件が少ないのが特徴。

[トヨタ]アルファード/ヴェルファイア(現行型)
15年にデビューした現行型のアルファード/ヴェルファイアが18年度の予防安全技術の最高点を獲得したが、これは同車が安全装備を進化させ続けているためだ。
人気モデルのため相場は高値安定。より優れた予防安全装備を搭載する高年式の物件は特に高い。低年式でも荒く乗られた物件が少ないのが特徴。
市場動向:中古車中心価格帯 310万から630万円


【2017年度】予防安全性能評価最高得点
ノート(現行型)の画像新車価格が120万から280万円のところ、50万円以下の物件はお買い得。ただし、人気のe-POWERは80万円前後からスタート。

[日産]ノート(現行型)
現行型の登場は12年と古いが、やはり年々進化を続けているため17年度の最高得点を獲得した。16年にはe-POWERを追加。ちなみにマツダ・CX-8も同点を獲得している。
市場動向:中古車中心価格帯 30万から200万円


【2016年度】予防安全性能評価最高得点
セレナ(現行型)の画像デビュー時より最新の19年式のほうが流通物件が多いが、3年落ちとなる16年式であれば、250万円以下で探せる。

[日産]セレナ(現行型)
16年8月登場の現行型が最高点を獲得。実用性を含む総合点でミニバンでもトップクラスの人気を誇る。ちなみに兄弟車のスズキ・ランディも同点獲得となる。
市場動向:中古車中心価格帯 190万から340万円


「ぶつからないクルマ」の進化と現状


今や全メーカー、軽自動車まで多くのクルマに装備されている衝突被害軽減ブレーキの原点ともいえるアイサイト。その機能や変遷を解説し、狙い目のアイサイト搭載車をピックアップする。


アイサイトQ&A
安全技術の画像


CCDカメラの画像夜間でも赤外線を使用せずにステレオカメラのみで周囲の環境を検知。JNCAP試験の結果によれば、歩行者にも対応が可能な場合もある。
Q.システムの構成はどうなっているのか?

A.ステレオ画像認識を用いた運転支援システムで、フロントウインドウ内側に設置された2台のCCDカメラから得られた立体画像情報を解析するステレオ画像認識装置により、車両の前方状況を認識。人間の目とほぼ同じ視界を持ち、最新型では3D画像処理エンジンによって歩行者や自転車をも認識可能。プリクラッシュセーフティシステムや全車速度追従クルーズコントロール、レーンキープアシストなどで運転をアシストする。


ステレオカメラのイメージ画像夜間でも赤外線を使用せずにステレオカメラのみで周囲の環境を検知。JNCAP試験の結果によれば、歩行者にも対応が可能な場合もある。
Q.他メーカーとはどう違うのか?

A.前方認識は2台のカメラのみで行うシンプルなシステムのため、レーダーなどを併用するものに比べて装着コストが安く済む。同様のシステムの中で今も「制御が自然」とユーザーからの評価が高い理由は、実走試験を80年代から実施しているなど、ずば抜けて長い開発期間を費やして完成させたというアドバンテージにある。ただし、レーダーを用いていないため、悪天候や強い逆光など、視界が悪い状況下では使用が制限されるという側面もある。


アイサイトのイメージ画像08年、当時モデル末期だった4代目レガシィに初搭載されたのが「アイサイト」のスタートだった。
Q.どんな風に進化を重ねてきたのか?

A.89年には前身技術「ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)」の開発が始まり、99年に「ランカスターADA」として世界で初めて商品化。その後はステレオカメラに加えてミリ波レーダーも採用。08年からシステム名を「アイサイト」としてステレオカメラのみに戻し、10年発売のVer.2で大ブレイク。運転支援システムの普及に貢献した。14年発売のレヴォーグからVer.3に進化。20年後半発売予定の次期型レヴォーグで新世代へ移行する。


今買うべきアイサイト搭載車

レガシィの画像中古車中心価格帯 30万から170万円

[スバル]レガシィ(5代目モデル)
プリクラッシュブレーキに加え、全車速度追従クルーズコントロールに停止保持機能を追加。前方認識能力やアクセル&ブレーキ制御も高精度化し、現在でも不満なく使える。


レヴォーグ(前期型)の画像中古車中心価格帯 120万から270万円

[スバル]レヴォーグ(前期型)
14年から17年に販売された前期型には、全車ともステレオカメラの視野角が広く、カラー認識化により赤信号や先行車のブレーキランプの認識も可能となったVer.3が搭載される。


レヴォーグ(後期型)の画像中古車中心価格帯 220万から360万円

[スバル]レヴォーグ(後期型)
17年8月以降の後期型では、Ver.3に「ツーリングアシスト」が追加され、運転支援領域の拡大と操舵支援性能が向上。車線中央維持と先行車追従操舵の作動範囲が拡大している。



TEXT/マリオ高野スバルとプロ野球と長渕剛をこよなく愛する自動車ライター。スバル好きをこじらせ過ぎて、インプレッサを2台所有するほど。※中古車価格はグーネット 2019年12月調べ。記事中の価格は参考であり、中古車価格を保証するものではありません。


あのエポックメイキングな安全技術はどうなっているか?


自動車の歴史と同時に進化してきた安全技術だが、その歴史のなかで燦然と輝くエポックメイキングな技術も生み出されてきた。ここでは現在では主流となった技術の“初モノ”に光を当てていこう。


【解説】モータージャーナリスト:清水草一

軽自動車からフェラーリまで広い守備範囲を持つベテラン自動車評論家。自身の加齢とともに、運転支援技術や安全技術への興味が増し続けており、それらに対する造詣も深い。


〈技術01〉車線逸脱防止システム


車両が道路上の車線を踏み越えそうになった際に警告したり、ステアリング操作をアシストして車線内に戻そうとするシステム。


シーマ(4代目)の画像中古車中心価格帯 10万から110万円

[日産]シーマ(4代目)
日産の最高級サルーンで、01年登場の4代目モデルに「レーンキープサポート」システムが初搭載された。現在はフーガの兄弟車。



清水草一の目
シーマの同機能は高速道路でたっぷり試したが、ゆるいカーブなら完全にクルマまかせで曲がってくれて、「これはもはや自動運転だ!」と大いに興奮したもの。カーマニア的にも面白くて面白くて笑いが止まらなかった。


〈技術02〉衝突被害軽減ブレーキ


衝突を回避、または被害を軽減するためのブレーキ自動制御機能。19年末には、政府により搭載を義務化する方針も定められている。


インスパイア(4代目)の画像中古車中心価格帯 10万から50万円

[ホンダ]インスパイア(4代目)
「アコードインスパイア」として89年に誕生し、92年からは独自モデルに。アコードの上級モデルとして12年まで新車販売された。



清水草一の目
登場当初、プレスリリースを読んで驚かされたが、実際に試す機会がなく、ただ「すげえ……んだろうな」で終わってしまった。そのため、どこか絵空事に感じられた。きっと業界の多くの人がそうだったのではないだろうか。


ムーヴ(4代目後期)の画像中古車中心価格帯 10万から30万円

[ダイハツ]ムーヴ(4代目後期)
ワゴンRの対抗馬として95年に誕生。一時、軽のトップモデルにも輝いた。06年登場の4代目は居住性を大きく向上させ、人気に。



清水草一の目
「ぶつかってもいい!」という気合と場所がないと試すことができないので、実践できず。世間的にはそれほど注目されなかったが、「軽自動車にもついに同機能が装着される時代になったのか!」と感慨にひたった。


〈技術03〉誤発進抑制機能


アクセルを間違えて踏み込んでしまった時などに、前方の障害物を検知し、急発進や急加速を自動抑制して、事故被害を軽減する機能。


レガシィ(4代目後期)の画像中古車中心価格帯 20万から50万円

[スバル]レガシィ(4代目後期)
国産ワゴンの代名詞的存在で、セダンのB4もある。同年のレガシィに採用された「アイサイト」には多彩な機能が充実していた。



清水草一の目
ペダルの踏み間違えによるAT車の暴走事故は昔から起きていたので、これはスバラシイ! と思いつつも、1台だけ採用されてもなぁ……という思いを抱いた。今や当たり前の装備になってきたので、今後事故は減少していくだろう。


〈技術04〉前車追従クルーズコントロール


アクセルを踏まずとも設定した一定速で走れるクルーズコントロールの発展版で、前方に車両を検知すると同じ速度をキープする。


ディアマンテ(2代目)の画像中古車中心価格帯 20万から50万円

[三菱]ディアマンテ(2代目)
三菱が製造していたミディアムサイズの高級セダン。95年に2代目モデルが登場したが、05年に惜しまれつつ国内向け販売を終了した。



清水草一の目
最初にこれを体感した時は衝撃だった。当時自分はイケイケの飛ばし屋(死語)だったが、これをオンにするとあら不思議、すべての闘争心やスピードへの情熱が消え、心穏やかに高速をクルージングすることができました!


総括


スマートに購入するために最新情報を知っておこう
 クルマは人や物を好きな時に好きな場所へ運んでくれる便利な道具であると同時に、時には乗員や他車、歩行者などを傷つけかねない危険な道具にもなりうる。だからこそ、より進化した安全装備を搭載するクルマを選びたいと思うのは多くの人の思いだろう。ただしクルマ購入には、性能やボディサイズ、デザイン、そして価格といった様々なハードルが存在する。だからこそ、クルマの買い方にまつわる最新情報を知り、それらを駆使しながらスマートに購入を済ませたいものである。