万能な投資法などありません。他の投資法と比べて失敗の少ないインデックス投資ですが、それなりのリスクもあります。そこで、インデックス投資の弱点について解説します。

◆米国でも注目度が高いインデックス投資
これまで僕は、「投資を始めるならインデックス投資がオススメ!」という話を繰り返してきました。インデックス投資は、CAPM理論という、ノーベル賞受賞者が考案した理論に基づいて作られた投資法です。

インデックス投資が始まったのは1970年代のこと。これまで50年ほどかけて、ゆっくり実績を積み上げてきました。

最近のインデックス投資の人気は凄まじく、米国株に連動する低コストなインデックス上場投信(VTI)の純資産総額は、およそ8745億ドルに達します。

1ドル=110円として日本円に換算すると、その規模はおよそ96兆円。日本の国家予算並みの投資資金が、インデックス投資に充てられているといえます。

インデックス投資では、頻繁に株取引する「プロ(アクティブ投資家)にお金を預けるよりも概ね優れている」という実績もあります。

ほぼ放ったらかしで資産を運用できるので、手間もかかりません。僕がオススメしている運用術の1つでもあります。

◆インデックス投資にも弱点がある!
こんな話をすると、「インデックス投資は万能!」「何も考えずにお金持ちになれそう!」など、大きすぎる期待を抱く方もいます。

とはいえ、万能な投資法などありません。他の投資法と比べて失敗の少ないインデックス投資ですが、それなりのリスクもあります。そこで、インデックス投資の弱点について解説します。

インデックス投資の弱点はズバリ、「バブルに弱い」ことです。1990年の日本株のバブル崩壊、2000年のITバブル崩壊など、世界の株式市場は度々バブルが訪れています。このような時期にインデックス投資をはじめると、概ね悪い結果につながります。

その要因の1つが、多くのインデックス型投資信託では、「時価総額が大きな会社の株を多く買う」という方針を採用している点です。

この方針は、バブルが訪れたときに悲劇につながります。なぜかというと、特定業種でバブルが訪れたとき、「割高な株ほど多く買う」ことにつながる恐れがあるからです(これは、これから積み立てをする人にとっては悲劇です)。

◆バブルの見極め方を知ろう
「ほぼ放ったらかし」で運用できるインデックス投資ですが、バブルを見逃すと痛い目に遭います。バブルによる被害を最小限に食い止めるためには、自分自身でバブルを見極める洞察力を身につける必要があります。

ちなみに僕がバブルを見極めるときには、「Fedモデル」という考え方を好んで使っています。この方法はFRB議長が示したモデルで、今なお有効な判断基準でしょう。

参考資料:インデックス投資は万能か?知らないと損することって!?(https://allabout.co.jp/gm/gc/482042/)記事下段に記載

文=中原 良太(マネーガイド)