女性22人を騙した米ポルノ動画サイト管理人、約14億円の損害賠償命じられる

米サンディエゴ上位裁判所のケヴィン・A・エンライト判事は1月2日、ポルノ動画サイトGirlsDoPornのプロデューサーたちが、虚偽を並べて原告らに生々しい撮影を強要したとして、原告勝訴の判決を言い渡した。原告の女性22人には損害賠償として945万ドル、また懲罰的損害賠償として330万ドルが認められた。

22人の原告(それぞれ実名は明かされていない)の主張によれば、GirlsDoPornのオーナーであるマイケル・ジェームズ・プラット被告とマシュー・アイザック・ウルフ氏は掲示板に広告を投稿し、女性たちをサンディエゴに集めて卑猥な性的コンテンツを撮影したとみられる。募集広告には、写真撮影のために「容姿端麗な女子大生風のプレッピーな女の子求む」と書かれていたが、セックスはおろかヌードが伴うことは一切記載されていなかった。

撮影のためにサンディエゴに到着すると、女性たちはただちにホテルの客室に案内され、そこでマリファナとアルコールを盛られたという。そしてポルノ映像の撮影に参加するよう言われ、完成作品は海外のDVDとして出回るだけだから、とプロデューサーから説明を受けた。原告の主張によれば、プラット被告とウルフ被告は”保証人”としてアンバーリン・ノアードという女性を雇い、完成した映像がネットに投稿されることはないと女性たちを安心させていた。

撮影終了後、完成した作品がPornhubといった動画サイトに投稿されているのを見て、女性たちは恐ろしくなったと証言した。GirlsDoPornに連絡してコンテンツを削除してもらおうとしたところ、プロデューサーが自分たちの友人や家族に連絡して動画を見させようとするなど、さらなる嫌がらせを受けたという。

GirlsDoPornの弁護団は裁判で、WEBサイトのオーナーはポルノに出演した女性たちにそのような嫌がらせを行なったことはなく、匿名のネットトロールによる仕業だと主張した。さらに被告側弁護団は、女性たちが結んだ契約書により「場所、手段、目的を問わず」動画の使用権はGirlsDoPornにあったと主張した(これに対して原告側は、プロデューサーは女性たちにマリファナとアルコールを与え、契約書の内容をしっかり読めないように仕向けていたと反論した)。

裁定書の中でエンライト判事は原告側を支持し、女性たちは「詐欺行為」によって甚大な精神的および社会的ダメージを負ったとの判断を下した。エンライト判事の裁定書には、ビデオに出演した結果女性たちは「地元の厄介者」となり、中には職を失ったり、自殺を考えた者もいた、と書かれている。さらに判事はGirlsDoPornに対し、自社サイトはもちろん、コンテンツが掲載されているいかなる動画サイトからも原告が映っているコンテンツを削除するよう命じた。

プラット被告とウルフ被告、さらにGirsDoPornの男優アンドレ・ガルシア被告は昨年11月、売春強制罪、詐欺罪、脅迫罪の3件で連邦裁判所に起訴された。3人とも無罪を主張。有罪判決が下れば終身刑が求刑される。起訴を受けて、プラット被告は出身地のニュージーランドに逃亡した。同被告は現在、FBIから指名手配されている。