「聖☆おにいさん 第III紀」の一場面 (C)中村 光・講談社/パンチとロン毛 製作委員会

 イエスとブッダの日常を描く人気マンガの映画化作品「聖☆おにいさん 第III紀」(福田雄一監督)が1月24日からイオンシネマ多摩センター(東京都多摩市)ほかで公開される。俳優の松山ケンイチさんがイエス役、染谷将太さんがブッダ役を演じ、俳優の山田孝之さんが製作総指揮、福田監督が脚本も担当しているシリーズ第3弾。ブッダとイエスが漫才コンテストに挑むためにネタ作りをしたり、カラオケボックスで一心に読経をしたりといった10のエピソードが描かれる。

 原作は、中村光さんがマンガ誌「モーニング・ツー」(講談社)で連載中の同名マンガ。ブッダ(染谷さん)とイエス・キリスト(松山さん)が下界でバカンスを取ろうと、東京・立川のアパートでルームシェアを開始。ブッダとイエスは日々をエンジョイする中、ついつい「奇跡」を起こしてしまう……というストーリー。

 当初から染谷さんと松山さんの再現度の高いビジュアルぶりには感心していたが、ここまでくると、もはや2人がキャラクターそのものに見えてしまうほどのハマリ役だ。いつものようにブッダとイエスが巻き起こす奇跡は最高に面白く、後光が差したり、水をぶどう酒に変えたりと、クスッと笑えてしまうエピソードが満載。帰省した宮殿でのくだりは風刺が効いていて、ファミレスやカラオケボックスなどでの行動も緩さが楽しい。シリーズが進むごとに、いい意味でまったり感が増し、ハイテンポな作品が多い中、ゆったりと心地良く楽しめる。(遠藤政樹/フリーライター)