「働きがいのある会社ランキング1位」の企業が取り組む「3つのポイント」とは?
声優としても活躍中の鈴村健一(月~木曜)と俳優の山崎樹範(金曜)、フリーアナウンサーのハードキャッスル エリザベスがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「ONE MORNING」。1月21日(火)は、日本における「働きがいのある会社」ランキング1位(2019年度GPTWジャパン調査より)に選ばれた「株式会社セールスフォース・ドットコム」代表取締役会長兼社長・小出伸一さんをお迎えし、「働きがいを高める方法・3つのポイント」を伺いました。

(左から)鈴村健一、小出伸一さん、ハードキャッスル エリザベス



◆“ITの民主化”を推し進める

エリザベス:近年、「働き方改革」に付随する、さまざまなキーワードを目にします。このコーナーでは、成功している会社から、ヒントとなる「3つのポイント」を紹介してもらいます!

鈴村:本日のゲストは、「働きがいのある会社」ランキング1位に選ばれた「セールスフォース・ドットコム」代表取締役会長兼社長・小出伸一さん。「セールスフォース・ドットコム」は、アメリカに本社のあるIT系の外資系企業。日本には全国7ヵ所にオフィスがあり、2,000人近くの社員の方たちが働いているということです。事業内容を教えていただけますでしょうか?

小出:一言で言うと、企業向けのクラウドプロバイダーです。クラウドプロバイダーというのは、提供するソフトウェアを全てクラウド上に収納していて、必要なときに、必要なぶんをインターネットから利用できるサービスを提供する企業のこと。セールスフォースは企業が顧客と繋がるためのCRMと呼ばれる顧客管理アプリケーションを提供しています。

鈴村:今、クラウド化がすごく進んでいますしね。無駄なものを自分で持つ必要がなくなってくるというか。“共有する”ということで言うと。

小出:“ITの民主化”ですよね。いつでも、どこでも、だれでも、必要なぶんだけ使えるという。

鈴村:これは、どんどん推進されていくでしょうね。そして、「セールスフォース・ドットコム」では、“働き方”についても、社内でさまざまな取り組みをされていらっしゃるということで。それは、どのような理由からですか?

小出:今のIT業界は、深刻な人材不足という経営課題に直面しているんです。本当にやりがいのある会社、魅力的な会社でなければ、優秀な人材が流出してしまいます。

「働き方改革」とよく言われていますが、少し“押しつけられている感”があります。それよりも“働きがい”を、社員にどう感じてもらうかということが大切だと思うんですね。で、働きがいがあれば、自ずといい働き方ができて、社員も幸せになると思うんです。働きがいを高めるために会社や経営者ができること、やるべきことはたくさんあると思います。

◆企業文化と社会貢献の重視

鈴村:それではここで、「セールスフォース・ドットコム」が取り組んでいる「働きがいを高める方法・3つのポイント」を紹介していただきます。みなさん、ぜひヒントにしてください。

小出:「ポイントその1」は企業文化ですね。私どもは、それを「Ohanaカルチャー」と呼んでいます。

鈴村:初めて聞く言葉ですが、どういう意味でしょうか?

小出:「Ohana(オハナ)」は、ハワイの言葉で「家族」という意味があります。「Ohanaカルチャー」とは、「家族のように信頼する文化」のことで、「セールスフォース・ドットコム」独自の企業カルチャーになります。家族というのは、従業員はもちろん、お客様やパートナー様など、すべてのコミュニティの皆様をサポートするという考え方なんですね。

「Ohanaカルチャー」に基づいておこなっている、ちょっとユニークな取り組みをご紹介すると、経営幹部の会議中に360度カメラを回して全社員に公開して、社員からリアルタイムでコメントを募集して、即回答するなんてこともおこなっています。家族である社員からの意見を尊重して、お互いに学んだことを改善・成長に活かしていこうと。これも、働きがいを感じてもらうために非常に重要な取り組みだと思うんですね。

鈴村:これだけ透明性を持つというのは、すごいことですよね。やはり、家族だからこそ“すべて知っているべき”だということですよね。

エリザベス:では続いて、ポイントその2は何でしょうか。

小出:「ポイントその2」は社会貢献の重視です。1999年にアメリカ・サンフランシスコでの設立以来、“ビジネスは世界を変える最良のプラットフォーム”という信念のもと、社会貢献活動を継続しています。

継続的なビジネスの成長には、社会や環境をよくするということが、非常に重要であると考えています。具体的には、「1:1:1モデル」という社会貢献モデルをおこなっていて、従業員の就業時間の1%、株式の1%、製品の1%を、非営利団体やコミュニティに還元しています。ですので、従業員に電話すると「歌舞伎町でゴミ拾いしています」なんていうことも、しょっちゅうあるんですね。

鈴村:これはすごいことですね。会社を経営すること、そして働くことというのは、まず社会貢献であるという考え方がありますが、それをより具体的に進めているということですね。

小出:そうですね。私もいろんな場所でゴミ拾いをしたり、また会社としても様々なボランティア活動への参加、災害復興支援の一環として保護犬の救済など、さまざまな活動をおこなっています。

鈴村:それが、“社会のために動いているんだ”っていうモチベーションになっていくわけですね。

◆多様性の容認こそが変化の原動力

小出:「ポイントその3」は「イクオリティ(平等)」です。これは、経営のコアになっている普遍的価値観になります。ITの人材に国境はまったくありませんし、世界中の人々を繋ぎとめるものが必要で、その基盤になるのが「イクオリティ」という考え方なんです。

性別や国籍、年齢、学歴など問わず、平等の人事給与体系で処遇することが、とても大切だと思っておりまして。毎年調査して、すべての社員が平等に扱われているか、フェアに評価されているか、というようなことをチェックしています。

その平等な就労環境があってこそ、多様性が実現できると思うんです。ダイバーシティですね。多様性やダイバーシティは、変化を起こす最大の原動力なんですね。社員同士が尊重して信頼し、それが化学反応を起こすことで、変化やイノベーションも起こすことができます。そのために、“平等”という企業文化が非常に重要になってくるということが、やはり大切な要素だと思っています。

鈴村:この“平等”というのは、“みんな同じ”という意味ではなく、“みんな違う”ということを認めるということですね。

小出:そうですね。多様性を認めて尊重し合うということが大切だということですね。

鈴村:これ、本当に大事ですよね。そして、今の世の中では、忘れてしまっていることが多い気がします。

小出:そうですね。その化学反応を起こすためには、やっぱり多様性を認め合うということだと思うんです。その変化は、イノベーションを必ず起こしますので。それが大切だと思いますね。

<番組概要>
番組名:ONE MORNING
放送日時:毎週月~金曜6:00~9:00
パーソナリティ:鈴村健一(月~木曜)、山崎樹範(金曜)、ハードキャッスル エリザベス
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/one/