会社がイヤでイヤで仕方ない。そして、「不労所得で生きていきたい!」なんてことを夢見ているのでは? そこで、「不労所得だけで生活するには、現実的に考えていくら必要か?」について、具体的な方法をご紹介しましょう。

◆4割の社会人が「労働時間を減らしたい」
社会人はいつだって大変です。働いていると、「なんで私が、こんなつまらない仕事をしなきゃいけないのだろう?」「残業ばかりで寿命が削られている気がする……」などなど、言いたくても言えない苦労が沢山あります。

それもあり、心の奥では「働きたくないなぁ……」と考えている会社員の方が多いことでしょう。

マクロミルが実施した調査によると、4割の社会人が「労働時間を減らしたい」と回答したのだとか。また、エン転職の調査によると、働く理由の第一は「収入を得るため」。「お金のために働く」という意識が強いみたいですね。

つまり、会社員の多くは「いつだって会社を辞めたいと思っているのだけど、お金が無いから仕方なく働いている」ということですね。いやはや、なかなか現実は厳しいものです。

「働きたくないなら、今の職場を辞めて、新しい転職先を探せばよいのでは?」とも思うのですが、当事者からすれば「転職活動をするともっと忙しくなるし、失敗する可能性もあるから嫌だ!」というのが正直なところなのでしょうね。

そんなこんなで、会社がイヤでイヤで仕方ない。そして、「不労所得で生きていきたい!」なんてことを夢見ているのでは?

そこで、今回は「不労所得だけで生活するには、現実的に考えていくら必要か?」について、具体的に解説していきます。

◆世帯あたりの平均支出は「月30万円」
まず、「そもそも不労所得がいくら必要なのか?」という点から確認していきましょう。

総務省の家計調査年報によると、勤労者世帯における2人以上の世帯の月あたりの平均支出は約30万円なのだとか。平均支出が月々30万円ということは、年あたりの支出は約360万円です。

よって、不労所得生活を目指す場合は、「年間360万円(税引後)」の稼ぎがあれば、それで十分だといえるでしょう。

次に、「どうやって不労所得を作ればよいのか?」についても確認します。

たとえば、不労所得を作る方法として多くの方が思い浮かべるのは、「株式の配当金」や「不動産賃貸による家賃収入」ではないでしょうか? これらは、どちらも有効な方法です。だから、双方を検討してみる価値があるでしょう。

ただし、不労所得を作る際には注意すべき点が2つあります。

1つ目は、「手間のかかる度合い」です。そもそも不労所得とは、「働かなくても得られる所得」のことです。それにも関わらず、管理や事務に時間がかかってしまっては、もはや「不労」とはいえません。

2つ目は、「再現性の高さ」です。不労所得には様々な形がありますが、運不運に左右されるような仕組みでは、心許ありません。Christopher J. Boyceらの研究によると、たいていの人は「収入が減ると幸福感が下がる」のだとか。

それこそ、「今年の不労所得は500万円だったけど、来年はゼロ円になるかもしれない……」のように不安定だと、心の余裕も持てなくなります。ですから、いつでも安定して、不労所得が得られる仕組み作りが大切です。

以上2点を踏まえると、個人的にベストだと思う不労所得の作り方は、「インデックス投資ではないか?」という気がします。インデックス投資とは、株式市場に連動する投資信託を買い付けて、不労所得を得る方法です。

インデックス投資は、ノーベル賞モノの経済理論が詰め込まれた運用術です。やることと言えば、「お金を積み立てる」だけなので手間がかからないうえ、再現性はバツグンだと期待できます。

よって、以降では「インデックス投資で得られる配当金だけで生活するには、いくら積み立てる必要があるか?」という観点から、話を進めていくことにします。

◆ズバリ、必要資金は「2億2500万円!」
日本経済新聞社が公開している国内の株式指標によると、日経平均採用銘柄の予想配当利回りは、2.04%(2019年12月4日時点)なのだとか。

このうち、配当金の2割は課税されてしまいますので、実質受け取ることができる配当金は、積み立てた金額の1.6%ほどになります。

そこで、仮に「毎年、配当利回り1.6%の不労所得を得られる」という前提のもと、不労所得生活に必要な積立額を試算してみます。前述したとおり、一般家庭における年あたりの支出は「約360万円」です。

そこで、この金額分を配当金で賄ってみましょう。この答えは、簡単な方程式から算出することができます。

必要資金×配当利回り(0.016)=360万円

必要資金=360万円÷配当利回り(0.016)=2億2500万円

計算してみた結果、「不労所得だけで生活するには、2億2500万円のお金をインデックス投資で積み立てればよい!」ということが分かりました。

不労所得生活を夢見ている方は、まずはこの金額を目標に、お金を貯めてみるとよいでしょう。

◆まとめ
いつの時代も、お金の苦労は絶えません。しかし、所詮お金なんて「紙切れ」でしかありません。こんなものに人生を左右されるなんて、耐え難いですよね。

そうならないためにも、僕らは正しいお金の知識を学ぶべきなのでしょう。そして、「お金に振り回される人生」ではなく、「お金を操る人生」を手に入れたいものです。

参考資料:不労所得で生活するにはいくら必要?(https://allabout.co.jp/gm/gc/477157/)記事下段に記載

文=中原 良太(マネーガイド)