俳優の遠藤憲一が、2月9日に放送されるテレビ朝日系スペシャルドラマ『私刑人~正義の証明』(21:00~)で主演を務めることが22日、明らかになった。

  • 左から濱津隆之、竹中直人、遠藤憲一、 北村有起哉、内山理名 -テレビ朝日提供

『正義の証明』は、作家・森村誠一氏が04年に幻冬舎から刊行したミステリー。法で裁かれない卑劣な犯罪者たちに自らの手で制裁を下す“私刑人”と、その存在を追う警察の攻防を描き、そこに登場する人々を通して「正義とは何か」を問う。今回、約9年ぶりのドラマ化となる。

今作で“私刑人”を追う元SPの警察官・松永祐一郎を演じる遠藤は、テレビ朝日のドラマで初となる単独主演。「個性的なキャストのみなさんが次々と登場します。まさかの展開をお楽しみに!」と呼びかけている。

そのほか、北村有起哉が松永のSP時代の後輩で、現在はタクシー運転手をしている江崎哲平役を、竹中直人が与党・民自党の幹事長で次期総理大臣候補の筆頭と言われる大物議員・龍岡泰邦役を演じる。

そして、濱津隆之が龍岡の地盤を継ごうと目論む私設秘書・山葉文雄役を、内山理名が“私刑人”の事件を追う週刊誌の女性記者・吉尾恵美役を演じることが決定した。

出演者のコメントは以下の通り。

北村有起哉
ここまで徹底的に硬質なドラマは今時じゃない、だからこそやり甲斐をすぐに見出せました。こうした愚直で熱い登場人物のドラマが流行っていた時代もあった気がします。でも時代は変わり、そして演技スタイルもリアルに移り変わってきています。
この作品の中では、使命感や人生観そして正義感を背負ってそれぞれの登場人物がうごめいていきます。そしてそれぞれが違う価値観だからこそ、ドラマが生まれます。これを令和の時代にどう表現できるのか。目標としている素晴らしい俳優さんとガチンコでお芝居できる機会をいただきまして、ヤル気スイッチがショート寸前です。どうぞお楽しみに!

内山理名
重厚感ある作品に参加することができ、うれしさと同時に身の引き締まる思いでした。週刊誌記者役というのも初めてでしたが、こんなに記者さんは大変なのかと思いながら、芯が強く、熱い思いを持った週刊誌記者を意識して演じさせていただきました。
ベテランの役者さんばかりの現場でしたので、役と同様、攻めていく覚悟で挑んだつもりです。一つの事件を様々な方向から見ていく作品ですので、是非じっくりと観ていただけたらうれしいです。

濱津隆之
龍岡泰邦という、いわゆる黒い政治家に仕える秘書の役を演じさせていただきました。こんな現実が今まさに、と言うか、もしかしたらずっと昔から、見えないところで平然とあったのかもしれないという恐ろしさを、少しでも感じていただけたらと思います。

竹中直人
尊敬する俳優、遠藤憲一さんと久しぶりに共演出来た時間はとても贅沢な時間でした。今回、初めての政治家役でもあり監督のご指示のもと、ものすごく緊張しました。どんな風に皆さまの目に止まるのか、とてもドキドキしております。