「『キャロル&チューズデイ』3rd LIVE ~Mother~」の模様。

TVアニメ「キャロル&チューズデイ」のライブイベント「『キャロル&チューズデイ』3rd LIVE ~Mother~」が、去る1月18日に東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催された。

「それはまるで奇跡だった」から始まるお馴染みのガスのナレーションが会場に響く中、キャロル&チューズデイの歌唱を務めるナイ・ブリックスとセレイナ・アンが登場。1クール目のオープニング曲「Kiss Me」のイントロがバンドによって鳴らされると、客席からは自然と歓声が上がった。続くアップテンポのナンバー「Beautiful Breakdown」で会場を温めた2人は、「Army Of Two」で時折お互いを見つめ合いながら、これまでのライブ以上に息の合ったハーモニーを響かせた。

4曲目の「Day By Day」を歌い終えたところで、ステージが暗転。舞台袖にキャロル役の島袋美由利、チューズデイ役の市ノ瀬加那が色違いのワンピース姿で現れると、第5話でキャロル&チューズデイが臨んだ初ライブ、その5分前の会話を語り始めた。ガチガチに緊張するチューズデイに、キャロルが「お客さんはガスだと思えばいい」とアドバイスをするなど、コミカルなやり取りに客席からは笑いが起こる。そんな朗読から、その第5話で2人が披露した「Someday I'll Find My Way Home」の演奏へとシームレスに展開。この公演ではその後も劇中のさまざまなライブシーンの“5分前”をテーマにした朗読が用意され、作中に入り込んだような感覚を味わえるよう組み立てられていた。

ダイナミックなバンド演奏と観客の手拍子が交わる「Round & Laundry」で会場をさらに盛り上げ、キャロル&チューズデイがステージを立ち去ると、続いてはアンジェラの歌唱を担当するアリサが登場。「Move Mountains」では力強さを、「All I Want」ではキュートさをと、アンジェラの多面的な魅力を表現していく。さらにアンジェラ役の上坂すみれが、第12話でマーズブライテスト決勝に臨むアンジェラの心境を熱演。「私は、鎖を引きちぎる。私は、魂に火をつける。私は、生きる」という迫真のセリフに続いて「Light A Fire」が歌われると、物語に牽引されさらに迫力を増したパフォーマンスに、観客は息を呑んだ。

ライブの中盤では、「La ballade」で作中からシベールが飛び出てきたかのようなパフォーマンスを見せたマイカ・ルブテを皮切りに、多彩な楽曲が披露されていく。「キャロル&チューズデイ」のライブ初参加となるシンガーのJ R Priceは、ダンサーのTACCHIと2人でピョートルというキャラクターを見事に表現。クリスタルの歌唱を務めるローレン・ダイソンは、大物女性シンガーという役どころにふさわしい圧倒的な歌唱力で観客の意識を釘付けにし、さらに第16話に登場したフローラの曲「Give Your The World」をカバーして観客を沸かせた。衣装を替えて再び登場したアリサは、第2クールの楽曲を中心に4曲を披露。前半よりもシリアスなパフォーマンスは、アンジェラが試練を迎えるアニメ終盤のストーリーを改めて思い起こさせた。

アンジェラからの激励を受ける朗読を挟み、再びステージに戻ったキャロル&チューズデイ。「After the fire」の前には、マネージャーを志した心境や、アンジェラとダリアへの思いもうかがえるガスの独白を、大塚明夫が熱演した。キャロル&チューズデイのパフォーマンスの最後を飾ったのは、作中でキャロルとチューズデイが初めて2人で書いた曲であり、ナイとセレイナが出会ったその日にレコーディングした曲でもある「The Loneliest Girl」。本作とともに歩んできた2人の集大成となる、見事なハーモニーを3階席まで響かせた。

物語を追うように展開されてきたライブは、いよいよクライマックスへ。島袋、市ノ瀬、大塚、上坂の4人が揃っての最後の朗読では、最終話のライブ直前にガスがアンジェラにかけた言葉や、相変わらず騒がしいキャロル&チューズデイの姿を窺い知ることができた。そして作中で“奇跡の7分間”として、火星中のアーティストが集まって歌った曲である「Mother」へ。キャロル&チューズデイの立つステージへ徐々にシンガーが加わっていき、さらに観客も立ち上がって声を重ねていく。作中さながらに金色の紙吹雪が舞うと、各国から集まったシンガー6名による、ここでしか聴くことのできない贅沢なハーモニーに、観客は盛大な拍手を贈った。

最後にはキャスト陣も含めた出演者1人ひとりからメッセージが贈られ、島袋と市ノ瀬が感極まって涙ぐむ一幕も見られた。ライブでメインMCを務めたセレイナは、本作に関わったスタッフや集まった観客へ感謝の思いを語り、「この作品がこれからもずっとずっと、私たちの心の中で輝きますように」という言葉を贈って、約2時間半にわたるライブを締めくくった。

「『キャロル&チューズデイ』3rd LIVE ~Mother~」

出演:キャロル&チューズデイ(Vo.Nai Br.XX&Celeina Ann)、アンジェラ(Vo.Alisa)、クリスタル(Vo.Lauren Dyson)、ピョートル(Vo.J R Price)、シベール (Vo.マイカ・ルブテ)、島袋美由利(キャロル役)、市ノ瀬加那(チューズデイ役)、上坂すみれ(アンジェラ役)、大塚明夫(ガス役)

セットリスト

01.Kiss Me / キャロル&チューズデイ
02.Beautiful Breakdown / キャロル&チューズデイ
03.Army Of Two / キャロル&チューズデイ
04.Day By Day / キャロル&チューズデイ
朗読1:初ライブ前(キャロル&チューズデイ)
05. Someday I’ll Find My Way Home / キャロル&チューズデイ
06. Whispering My Love / キャロル&チューズデイ
07. Lost My Way / キャロル&チューズデイ
朗読2:初めてのサイドニアフェス(キャロル&チューズデイ×ガス)
08. Round & Laundry / キャロル&チューズデイ
09. Move Mountains / アンジェラ
10. All I Want / アンジェラ
11. Not Afraid / アンジェラ
朗読3:マーズブライテスト決勝前(アンジェラ)
12. Light A Fire / アンジェラ
13. La ballade / シベール
14. Dance Tonight / ピョートル
15. Love Yourself / ピョートル
16. Unbreakable / クリスタル
17. Give You The World / クリスタル
18. Breathe Again / アンジェラ
19. The Tower / アンジェラ
20. Endless / アンジェラ
21. LIGHTS GO OUT / アンジェラ
朗読4:サイドニアフェス2キャロチューライブ前(キャロル&チューズデイ×アンジェラ)
22. Message in the Wind / キャロル&チューズデイ
23. Threads / キャロル&チューズデイ
朗読5:マーズグラミーキャロチューライブ前(ガス)
24. After the fire / キャロル&チューズデイ、クリスタル
25. Lay It All On Me / キャロル&チューズデイ
26. The Loneliest Girl / キャロル&チューズデイ
朗読6:火星移民メモリアルホールMother当日(キャロル&チューズデイ×アンジェラ×ガス)
27. Mother / キャロル&チューズデイ、アンジェラ、クリスタル、シベール、ピョートル
28. Hold Me Now / キャロル&チューズデイ、アンジェラ、クリスタル、シベール、ピョートル

(c)ボンズ・渡辺信一郎/キャロル&チューズデイ製作委員会