タクシー運転手が感じる「キャッシュレス」の変化、一方で不安や寂しさを感じる事とは?(調査)

2018年には3,000万人の大台を突破し、年々増え続ける訪日外国人。政府は2020年の訪日外国人の目標を4,000万人としており、2020年の東京五輪や2025年に開催される大阪万博の影響で、日本を訪れる外国人は今後も増加する見通しです。ミドルシニアお仕事ナビを運営する株式会社大成広告社が、40〜60代のタクシー運転手90名を対象に行った「タクシー運転手の働きがい」に関する調査から、タクシー運転手が訪日外国人の増加とその対応についてどのように捉えているのか見えてきました。

タクシー運転手は訪日外国人の乗車についてどう考える?

日本のインバウンドブームの一方で、日本語がわからない外国人はまだまだ多いのが現状です。そのため公共交通機関ではなく、長距離であってもタクシーを利用する外国人もいることから、今後もタクシーへの外国人乗車が増加すると考えられています。2020年に外国人乗車が増加することについてどう考えるか尋ねた質問では、以下のような回答が得られました。

「英語への不安がある」と答えた人が36.7%と、4割弱の人がコミュニケーションに不安を感じていることが分かります。最近は会社がタクシー運転手向けに外国語研修を行ったり、外国語対応のバイリンガルタクシーを提供したりしていますが、対策が十分とはいえず、「言葉が全く通じない外国人は困る」や「料金の支払いで問題が起きそう」といった、言葉の壁にとまどう声も多く聞かれました。

一方で「日本をご案内できることが嬉しい」と答えた人は16.7%に上っています。「英会話の勉強を触発されます」や「たかがタクシーだが、それまでおもてなしの心がある事を感じてほしい」といった前向きな声も聞かれたことから、訪日外国人とのコミュニケーションを楽しみにしている人も一定数いるようです。

キャッシュレス決済で業務が「楽になった」が約半数

訪日外国人の中には現金決済に慣れていない人も多く、キャッシュレス決済を希望するケースが想定されます。一方、経済産業省はキャッシュレス決済の比率を2025年に40%にすると目標を定めており、将来的には80%まで伸ばしたいと考えています。2019年10月にスタートしたキャッシュレスポイント還元事業などの制度の影響で耳にすることの増えたキャッシュレス決済ですが、キャッシュレス決済を導入しているタクシーも増えているようです。そこで、キャッシュレス決済についてどう思うかを尋ねた質問では、次のような結果となりました。

「キャッシュレス決済は導入していない」は21.1%にとどまり、キャッシュレス決済を導入しているタクシーが多いことが分かります。また、キャッシュレス決済導入に対しては「楽になった」が44.4%と、会計がスムーズになったことを評価する人が約半数いることが分かりました。

一方で、現金をやりとりする機会が減ったことから、「お釣りはいらないよ」と多めに支払いをしてくれる利用者とのコミュニケーションがなくなったことを寂しいと感じる人も27.8%いるようです。

まとめ

同調査の自由回答では「お客様の選択肢が増えた事は良い事」とプラスに捉える声が挙がった一方で、「機械がよく不具合になる」など不満の声も聞かれました。こうした技術面の不備が解消されれば、キャッシュレス決済を利用することで支払い時の言葉の問題が縮小されるだけでなく、おつりの準備や計算など、タクシー運転手の会計時のミスや手間が省けることで、よりスムーズな乗車につながることが予想されます。タクシー運転手のおもてなしで、日本を訪れた外国人の、日本に対する印象が良くなれば素敵ですね。

【調査概要】
「タクシー運転手の働きがい」に関する調査
有効回答:関東在住の40〜60代のタクシー運転手90名
調査期間:2019年12月18日~2019年12月19日

ニュース提供元:PRTIMES
情報提供元:株式会社大成広告社

執筆者:ARUHIマガジン編集部