4月スタートの連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」で主演を務める中村倫也さん(左)と原作のビジュアル 原作「美食探偵-明智五郎-」東村アキコ(集英社「ココハナ」連載)(C)東村アキコ/集英社

 俳優の中村倫也さんが、4月スタートの日本テレビ系の連続ドラマ「美食探偵 明智五郎」に主演することが1月21日、明らかになった。「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」「あなたの番です」シリーズなどの同局の日曜ドラマ枠(日曜午後10時半)で放送され、中村さんがゴールデン・プライム帯(午後7~11時)の作品で主演を務めるのは初めて。

 ドラマ化された「海月姫」「東京タラレバ娘」「偽装不倫」などの東村アキコさんのマンガ「美食探偵-明智五郎-」(集英社)が原作で、中村さんは美食家の探偵・明智五郎に扮(ふん)する。明智は容姿端麗だが超変わり者で、おいしい料理をこよなく愛しているというキャラクター。明智が着用するスーツは、中村さん自ら生地選びから参加し、スタッフと共に作り上げたオーダーメードだという。

 同作には、明智に助手扱いされ、さまざまな事件に巻き込まれる移動弁当屋の小林苺、明智と出会い、殺人鬼へと変貌する美女“マグダラのマリア”が登場。明智とマリアは“探偵と殺人鬼”という対立関係でありながら“惹(ひ)かれ合う男女”でもあり、超美食家のイケメン探偵が類いまれなグルメに関する知識を使って、連続殺人鬼の正体とハートに迫る……というストーリー。番組公式ツイッター(@bishoku_ntv)が開設され、プレゼントが当たるキャンペーンも展開される。

 ◇中村倫也さんのコメント

 --役どころについて

 原作を読ませていただいて、ようこんな見目麗しい、整った役を薄顔の男に持ってきたな……と(笑い)。できる限りの工夫とあふれんばかりのパッションでなんとか乗り切ろうと思っています。もちろん、明智は主役ですし大事ではあるのですが、作品としては、周りのキャストの皆さんと織りなすハーモニーを大事にして、毎話、毎カット探りながら丁寧に作り上げていきたいです。

 --GP帯連続ドラマ初主演ですが意気込みは?

 自らチャレンジして、苦労しながら楽しむということを率先してやっていければと思います。とはいえ、年齢を重ねると共に、一人が背負うことができるモノには限りがあると分かってきました。気負い過ぎて、いっぱいいっぱいになってしまったら、元も子もないので、そこは大人として周りの皆さんにうまく甘えられたらと思っています。

 --東村アキコさんの作品について

 物語の紡ぎ手としての発想力、構成力も素晴らしいですが、何より愛嬌(あいきょう)のあるキャラクターがたくさん出てきますよね。東村先生にお会いしたことはないのですが、先生自身がきっと、とても魅力的で、周りから放っておけないな……と思われている方ではないかと。だから、魅力的なキャラクターをたくさん作ることができるのかなと思っています。

 --視聴者にメッセージ

 このドラマは、殺人を犯す動機や切り口が今までのミステリーと違うところが見どころですね。また、生身の人間ならではの会話のテンポを大事にしながら、ポップで楽しげなところから、急におどろおどろしい面を見せるなど、想像できない変化をしていく作品にしていけたらと思っています。あまり見たことのない日曜10時半のドラマになるのではないでしょうか。ちゃんとスパイスをまぶして料理するので、楽しんでください!!

 ◇東村アキコさんのコメント

 私は子供の頃、図書館にあった江戸川乱歩の小説やテレビでやっていた探偵ものの映画、サスペンスドラマが大好きでした。どの作品も怖いのに、登場人物はみな魅力的で、レトロでおしゃれで、恐ろしくも美しい悪、みたいな作品たちに魅了されたものです。この作品は、そんな世界観を私なりにマンガという形で表現したものですが、それがこの度ドラマ化されると聞いて、人生がループして子供の頃に見たブラウン管の中に明智とマリアが映り込むような不思議な感覚に襲われました。明智役の中村倫也さん、ハンサムで、クレバーで、ちょっと不思議な感じが明智役にぴったりです。楽しみです!

 ◇荻野哲弘プロデューサーのコメント

 東村アキコさんの原作を初めて拝読した時の衝撃は今でも忘れることができません。十数年前「火曜サスペンス劇場」という名物番組に関わらせていただいた人間にとって、東村さんが紡ぐ物語の中で犯人が殺人に手を染めるに至る“動機”がとっても斬新に思えたからです。さらに、「犯人が捕まらず、しかも××する」という衝撃展開も! そんなすてきな原作の主人公・明智五郎役に、今最も旬な俳優の一人である中村倫也さんをお迎えできるとは……なんたる僥倖(ぎょうこう)でしょう! 役ごとにクルクルと変貌する中村さんの「何をしでかすか分からない」存在自体がサスペンスな魅力と、ディズニー映画の主題歌まで歌い上げてしまう艶っぽい声に、心から期待しています。

 「笑えて、ドキドキして、時々泣ける」おいしいドラマを目指します。それぞれの素材の味が中途半端にならず際立つよう、スタッフ・キャストの皆さんと精いっぱい調理しますので、ぜひご賞味ください!