30台限定モデル登場│2020年春に幕を閉じる ベントレー ミュルザンヌ40年の歴史

1980年に登場し、ベントレーを代表する4ドアサルーンとしてラグジュアリーセグメントのベンチマークを確立した。2020年春に、40年の歴史に幕を閉じ生産終了を迎えるにあたり、限定モデルが発表された。今後はベントレーの新たな旗艦モデルとして、新型フライングスパーがラグジュアリーカーラインアップの頂点に立つことになる。

この限定モデルはミュルザンヌ6.75 エディション マリナ―と命名され、英国が誇るカーエンジニアリングとクラフトマンシップの結晶であるミュルザンヌの花道を飾るにふさわしい豪奢な仕様で、30台のみ限定生産される。名称の由来であり、この限定モデル誕生のきっかけともなった6.75リッターエンジンは、2020年で記念すべき60周年を迎える伝統のエンジンである。



限定モデルのベースとなるのは537ps、1100Nmを発揮すミュルザンヌ スピード、史上最高の超高級セダンを謳うドライバーズカーである。ミュルザンヌ 6.75 エディションには、インテリアのエアベント操作ノブを「オルガンストップ」仕様ではなく、エンジンオイルキャップをミニチュア化したデザインに変更、時計とマイナーゲージの表示面にはエンジン断面図を模したデザインを採用というようなさりげないあしらいがされている。

エクステリアにはグロスブラックのブライトウェアを配置し、カスタマーが選択したエクステリアカラーにアクセントを添える。ただし、ヘッドライトとテールライトはブライトクロームで縁取りされ、ボンネットのフライング Bマスコット、マリナ― セレニティー ラジエターグリル、エキゾーストフィニッシャーはすべてダークティント仕上げとし、フロントフェイスをきりりと引き締める存在に。 ボンネット下については、インテークマニホールドを従来のシルバーからブラックに変更される。



エンジンナンバープレートは、エンジンを組み立てた職人の署名を入れるのが常だが、この限定モデルではベントレーのエイドリアン・ホールマーク会長兼CEOの署名が入る。

センターコンソールとリアキャビンコンソールのウッドパネルにはシルバーのペイントを施し、フロントコンソールには金属製の記念プレートがはめ込まれる。フェイシアとウェストレールは高光沢のグランドブラック仕上げとし、ウェストレールには「ダークエンジンスピン」模様をあしらったアルミニウム製インサートを装着する。



ベントレー・モーターズのセールス・マーケティング・アフターセールス担当のクリス・クラフト取締役は次のように述べている。「ミュルザンヌは、ラグジュアリーリムジンのセグメントでベントレーが世界トップの座を堅持するためになくてはならないモデルでした。我が社のフラッグシップモデルとして長きにわたって愛され、世界一のクルマをハンドビルドすることにこだわり続ける私どもの想いを具現化した存在です。新たに製作されるミュルザンヌ 6.75 エディションにはミュルザンヌの魅力が凝縮されています。2020年春に生産終了となりますが、他の既存ラインアップに対する需要が非常に高いことから、ミュルザンヌの生産に携わる全スタッフは配置転換する予定です」

また、フライングスパーには2023年までにハイブリッドシステムの導入が予定されている。こうした動きはベントレーが目指す未来の姿、サステナブルなラグジュアリーカーへの移行を象徴している。世界トップの人気を誇る超高級車ブランドである は、ベンテイガ ハイブリッドの発売によって電動化への歩みを着実に進めている。