INTERSECTIONが語る、激動の2019年と「新章」の幕開け

日米ハーフのボーイズグループ、INTERSECTIONの最新シングル「New Page」が配信スタート。同曲はTVアニメ『ブラッククローバー』のエンディングテーマとしても話題を集めている。初のアルバムリリースなど大きな飛躍を遂げた2019年を経て、「新章」へと突き進む4人にインタビューを行った。

2015年に結成されたINTERSECTIONは、橋爪ミカ、ミッチェル和馬、青山ウィリアム、モリアティー慶怜の4名からなる日米ハーフのボーイズグループ。歌やダンスに加えて、作詞作曲、アートワーク、MVディレクションなどセルフプロデュースも実践しており、本物志向のサウンドは早くから評価されてきた。最近では、ユニクロ「暖パン」のWEB CMにみずからの楽曲「Body Language (Tomggg Remix)」とともに出演。ファッションアイコンとしても注目されており、撮影やライブの際にはBALENCIAGAやPRADA、Dior、Louis Vuittonといったハイブランドが衣装を提供している。



フランク・オーシャンやThe 1975などを影響源に挙げ、プリティマッチやブロックハンプトン、BTSといった同時代のボーイズグループにもシンパシーを抱いている彼らは、グローバルな感性を持ち味とし、タイやインドネシアなどアジア圏でもファンベースを拡大させている。多くのダイバーシティが花開いている近年の音楽シーンにおいて、マルチカルチュラルな背景を持つINTERSECTIONは、新しいアイドルグループ象を示すだけでなく、内向きなJ-POPシーンと世界をつなぐ架け橋にもなりうる存在だ。

2019年8月には、これまでの集大成というべき1stアルバム『INTERSECTION』をリリース。YouTubeで400万再生を超える「Youre the Reason」、TVアニメ「フルーツバスケット」のエンディング主題歌「One Step Closer」などを収録した充実作となったが、その後まもなく、ミッチェル和馬がハーバード大学に進学するため渡米。INTERSECTIONは大きな転機を迎えていた。

そういった経緯を踏まえると、最新シングルが「New Page」と名付けられたのも、ある種の決意表明のように思えてくる。ここに込められたのは、未来を切り開き、前へ進もうという力強いメッセージ。安室奈美恵や三浦大知などを手がけてきたヒットメイカー、Naoymttが作詞・作曲・プロデュースを務めた同曲で、彼らは「向かい風 強いほど 高くまで 飛べるから」「今日を 生きる君に 明日が待っている」と歌っている。次のステップを踏み出そうとしている4人に話を訊いた。

ーシングルの話をする前に、まずは2019年の活動を振り返ってもらえますか?

橋爪ミカ(以下、ミカ):INTERSECTIONというグループが、もっとも大きく変化した一年だったと思います。

モリアティー慶怜(以下、ケーレン):自分たちがアーティストとしてやっていくために、何が必要なのか見つけることができた。その目標に向かって突き進む一年でしたね。

ミッチェル和馬(以下、カズマ):夏にアルバムを出したあと、僕は9月からアメリカの大学に通ってるんですけど、自分がどれだけ音楽が好きで、このグループがどんなに大切なのか、そこで改めて気付いたんですよね。スキルやクリエイティブの面もそうだし、人間としても大きく成長することができた気がします。他のみんなにとっても、そんな一年だったんじゃないかな。

青山ウィリアム(以下、ウィリアム):アイドルになるっていうのが、どういう感じかわかってきました(笑)。



ーアルバムの手応えについても、改めて聞かせてください。

カズマ:大きな作品を作ったことで、ようやくスタート地点に立つことができた気がします。これからも僕たちの存在を広めていきながら、世界に通じるような音楽を作っていきたいです。

ミカ:ファンからの反響が期待以上でしたね。

ウィリアム:特に最初の1カ月は、ファンから届くDMの量がすごかった。自分たちが歌ってきた曲ともう一度向き合うきっかけにもなったし、あの興奮をまた味わいたいです。

ケーレン:次のアルバムを作るのが今から楽しみ!

ー2019年はみなさんにとって、公私ともにハイライトの連続だったのでは?

ミカ:アルバム制作を通じて、自分が進むべき方向が見つかったというか。人生でやりたいことが見つかった一年でしたね。

ウィリアム:昨年6月に高校を卒業したんですけど、それも一生の思い出です。卒業式でお世話になった先生と一人ずつ握手したんですけど、最後に日本語の先生と握手するときに、今まですごく支えてもらってたことに気づいて、思わず感極まってしまいました。

ー昨年10月に尾崎豊「卒業」のカバー動画を公開していましたよね。哀愁たっぷりでよかったです。

ウィリアム:尾崎豊さんはもともと大好きで。自分も卒業を通じて、大人になる自分に気づいたというか……プライベートライフと重なるところもあって。それで「卒業」を歌うことにしたんです。



ーカズマさんはどうでしょう?

カズマ:日本にいたときは毎日リハとかやってたし、そういう環境にすっかり慣れていたので、アメリカに移ったことで感謝の気持ちが蘇ってきました。あとは試験が死ぬほど大変で、人生で一番勉強しましたね(笑)。このグループをやるために休学していたんですけど、アメリカに行くのは前から決まっていて。でも、大学で勉強しながら、日本に帰りたいなと思うこともあります。本当にこれが自分のやりたいことなのかなって。

ーアルバムを出した3日後のリリースイベントが、渡米前のラストライブだったんですよね。

カズマ:あのときは、もう泣いちゃいましたね(笑)。



ー他のみなさんはどんな心境でしたか?

ウィリアム:まあ、いつもどおり。

カズマ:冷たい(笑)。

ウィリアム:カズマも死ぬわけじゃないし、ポジティブにいつも通りやろうと。

ケーレン:僕は寂しかった。カズマが行ってしまうのもそうだし、自分も高校から卒業したり、いろんな出来事や思い出があったから。ひとつの夏が終わってしまうような感じでしたね。

ミカ:あんなふうに泣いたり弱い姿をステージで見せたことで、自分たちの関係性がもっと理解できるようになった気がします。

ーそんな激動の一年を経て、INTERSECTIONの2020年が「New Page」からスタートするわけですけど、この曲はいつごろ作られたんですか?

カズマ:実を言うと、4年前にこのグループで初めてレコーディングした曲なんです。ずっとキープしてたんですけど、今回アニメのタイアップが決まったことで、歌詞を書き直して再レコーディングしました。一番最初に4人で録った曲なので思い出深いです。

ケーレン:その頃は「Awaken」って曲名でした。

ーこの曲と改めて向き合いながら、どんなことを思いました?

ミカ:昔に比べて、自分たちのスキルが上達しているのがはっきり見えましたね。あと、ケーレンがカバーアートを手掛けてくれたのもINTERSECTIONにとって大きかった。僕らが目標としている作品全体のセルフプロデュースまで一歩近づけたので。

ケーレン:このグループに入る前からアートはずっと好きだったけど、これまでは「Falling」のMVでスケボーにスプレーアートをしたくらいだったので、自分が手掛けることができてすごく嬉しかったです。



ー今回のデザインについてもぜひ聞かせてください。

ケーレン:リリックの内容をアートワークに反映させることを意識しました。「本」をテーマにしたのは、曲のタイトルやアニメに出てくる書物(グリモワール)とリンクさせたかったのと、コンピューターデザインではないというのを強調したかったのもあります。このデザインを通じて伝えたかったのは、僕らのファンに向けて、一緒に新しいチャプター(章)を作っていこうということ。新しいディケイド(2020年代)に向けて、人生のストーリーを自分たちの力でクリエイトしていこうと。

ーいいですね。サウンドや歌詞については?

カズマ:これまでの曲で一番J-POPに近いサウンドだなと。普段の僕らとは結構違いますよね。いろんなジャンルの音楽をやっていきたいので、こういう一面を見せることができてよかったです。

ウィリアム:歌詞は……アイロニック。「恐れずに先頭で旗を振っていこう」と日本語で歌ってますけど、日本では「出る杭は打たれる」と言うように、前に出ようとするのはよくないとされてるじゃないですか。それを僕たちが日本語で歌っていることにも意味があるというか。アメリカと日本の文化が混ざっているなーと思いますね。

ー全編日本語詞の曲というのは、INTERSECTIONでは珍しいですよね。

ミカ:(日本語が苦手な)僕とケーレンにとっては、これまでで一番練習した曲になりました。その甲斐もあって、実際にレコーディングするときはそこまで難しくなかったかな。

ケーレン:自分たちの日本語がまだパーフェクトではないのはわかっているから、歌詞の意味をボーカルのテクニックで表現することに集中しました。すごく勉強しましたね。

ーカズマさんは今回、アメリカからレコーディングに参加したそうですね。

カズマ:そうなんです。LINEのビデオ通話で繋がりながら、アメリカのスタジオで録りました。初めての遠隔作業でしたけど楽しかったです。ただ、ビデオ通話を付けっぱなしにすると携帯が熱くなって、アイスパックで冷やしても電源が落ちちゃって(笑)。途中から通話のみで進めたので、みんなの顔が見れなくて寂しかったけど……ずっと勉強してたから、また歌えるんだと思ってテンション上がりました。



ーちなみに、この曲が起用された『ブラッククローバー』についてはどうでしょう?

カズマ:僕はもともと大好きで(原作を)全巻読んでました。決まったときはめっちゃ嬉しかったです! 魔法が使えるのが当たり前の世界なのに、主人公は生まれつき魔法が使えない少年なんですけど、試練を乗り越えながらどんどん強くなっていくので、読んでると応援したくなっちゃう。

ケーレン:アニメや漫画は世界中で注目されているし、INTERSECTIONが注目されるきっかけになったら嬉しいです。『フルーツバスケット』に使われた「One Step Closer」も評判になって、そこからアメリカやブラジルのファンも増えたので。

ー最後に、2020年はどんな活動をしていきたいですか?

ミカ:インドネシアとマレーシアに行きたい。ライブを通じて現地のファンと交流したいです。

ケーレン:アジアツアーは絶対に行きたい。それに音楽はもちろん、CMや雑誌などの撮影もがんばりたいし、アートをもっと追求したいです。あとはBLACKPINKに会いたい(笑)。特にジェニー。

ウィリアム:僕は音楽を習いたいです。本当はアメリカで勉強したい、バークリー音大とかで。あとはミックスやマスタリングの技術をもっと身につけたいです。

カズマ:新しいプロジェクトに向けていろんな曲を作っていきたいです。次のアルバムでは、自分たちのアートスタイルや音楽のテイストをもっと突き詰めたいなって。最近はアメリカにいるときも、ハーバートやバークリーの学生と一緒に曲作りしているので、自分の音楽性を高めていくことができたらと思ってます。

ーケーレンさんがBLACKPINKを挙げたような感じで、最近お気に入りのアーティストを教えてください。

ミカ:99 Neighborsというボーイズラップグループ。ブロックハンプトンとも近いけど、もう少し硬派な感じ。アメリカでこれから流行ると思うので、聴きながら研究しています。

カズマ:ボストンでダニエル・シーザーを観たんですよ。彼の最新作は、その前のアルバムに比べると自分のなかではそこまでだったんですけど、ライブではまったく印象が違って。本当に最高でした。

ウィリアム:ジミ・ヘンドリックス。最近ギターを練習していて、あんなふうに弾きたいなと思います。






INTERSECTION
「New Page」
配信中
https://avex.lnk.to/INTERSECTION_NewPage

INTERSECTION公式サイト
http://intersection-tokyo.jp/