Microsoftは米国時間2020年1月15日、自社パブリッククラウドであるMicrosoft AzureでFHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources)をAPIベースでサポートしたことを、公式ブログでアピールした。FHIRは電子カルテを扱うためのデータおよびリソースの標準形式として、2014年2月にドラフト標準を公開。最新版は2019年10月31日公開のリリース4.0.1となる。

  • AzureポータルからAzure API for FHIRを構築する

    AzureポータルからAzure API for FHIRを構築する

PaaSとして提供されるAzure API for FHIRについてMicrosoftは、「異なるシステムからのデータ収集と、標準化されたデータ交換をクラウド上で利用可能にし、ヘルスケア企業向けの堅牢なサービスを実現する」と公式ブログで利点を説明した。なお、同APIはRESTful APIやストレージ、データベース操作で課金が発生。同社はAzure API for FHIRと共に、HL7仕様に沿ったオープンソース実装のAzure用FHIRサーバーも提供する。詳細情報は公式ドキュメントを参照してほしい。

阿久津良和(Cactus)