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【この記事のエキスパート】
アウトドア&旅ライター・編集者:大森 弘恵

アウトドア&旅ライター・編集者:大森 弘恵

オートキャンプ雑誌、アウトドア雑誌の編集部を経て、フリーランスに。

現在はアウトドア(おもにキャンプとウインターアクティビティ、野外料理)、旅をテーマに雑誌やWEBマガジンで活動。

趣味は30年ほど前からはじめた国内外でのオフロード・ツーリング&キャンプ。最近、ハンモック泊の心地よさに感激。


テントは高額なイメージがありますがコールマンやDODをはじめリーズナブルで高機能なモデルが多数販売されています。ソロ・ファミリーキャンプ向けのドームやワンタッチなど種類はさまざま。本記事では、コスパのいい格安テントの選び方とおすすめ商品を紹介します。

格安テントは選び方次第でハイコスパになる

通販サイトを見ると、数多くのテントが販売されていますが、価格はさまざま。安い商品は品質が悪いのでは? と思ってしまいがちです。しかし実は、必ずしも「安い=粗悪品」とはいえません。

高額なテントは、メーカーのこだわりの機能やハイスペックな素材を使っているものが多く、冬の登山や雪中でのキャンプなど、過酷な環境でも耐えられるような仕様になっています。

一方で、安いテントの場合は、機能や材質を必要最低限におさえ、価格と強度のバランスを取っているといえます。年に1~2回しか使用しない場合や厳しい環境では使用しないなど、使用する目的と状況を考慮すれば、安いテントは高コスパな道具となりえます。

とくに、まだ使用頻度がわからないキャンプ初心者の方であれば、安いテントからはじめることで、自分にはどんなテントが合っているのかを見極めることができるのでおすすめです。

本記事では、価格が安いテントについての選び方や、使用人数別のおすすめ商品を紹介。本記事を読めば、どの基準で安いテントを選べばいいか、全体的にわかるはずです。ぜひ参考にしてくださいね。

格安テントの選び方

それでは、格安テントの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。

【1】サイズ
【2】フレーム素材
【3】快適性
【4】耐水圧
【5】張り綱とペグの本数

上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。

【1】サイズをチェック

キャプテンスタッグ『リベロ ツーリングテントUV』:¥8,201 ( 2022年4月28日時点 )

出典:Amazon

テントのサイズは、ひとり用のものから複数人用のものまでさまざま。複数人用のサイズを選ぶ際は、「ひとり当たりの幅70cm以上」を基準に考えるといいでしょう。より快適に過ごしたいのであれば、「実際の人数+ひとり分」のスペースが理想です。

また、テント単独でも室内に雨が入りにくいよう、少し広めの前室・後室があると安心です。できれば、前室も寝室部分と同じ高さ〜少し背が高いくらいが出入りしやすく快適に過ごせるのでおすすめです。

タープ(屋根部分にある日差し・雨を防ぐための広い布)やスクリーンタープ(ナイロンやメッシュの壁がついたタープ)と併用すれば前室がないテントでも問題ありませんが、狭い区画サイトや混雑したフリーサイトではうまく接続して設営できないこともありますので注意しましょう。

【2】フレーム素材をチェック

VADI-LIDSO『ワンポールテント 』:¥15,990 ( 2022年4月28日時点 )

出典:Amazon

同じブランド・同じ大きさであってもテントの価格が異なるのは、素材と機能の違いによります。注目はフレームの素材です。

テントの骨組みとなるフレームの素材は、テントを設営した際の耐久・耐風に影響します。おもなフレーム素材には、グラスファイバー製とアルミ製がありますが、どちらがすぐれているということはなく、それぞれのメリットとデメリットを把握して選択することが大事。

グラスファイバー製はやわらかく折れにくい反面、強風時にテントの形を維持しづらいという面があります。対して、アルミ製は風などに対する耐性は強いものの、折れたり曲がったりしてしまうことがあります。

グラスファイバーなら吊り下げ式や短いスリーブを選ぼう

モダンデコ『 ワンタッチドームテント』:¥7,998 ( 2022年4月28日時点 )

出典:Amazon

【エキスパートのコメント】

安価なテントではFRP(グラスファイバー)が使われており、しなやかではあるのですが、接続部分に太い節があります。この太い節を、袋状のスリーブ(筒)に通す際、引っかかって設営・撤収時の大きなストレスとなるので、FRPポールの場合は吊り下げ式や短いスリーブのほうが扱いやすいでしょう。

【3】快適性をチェック

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テントで過ごしていて困るのが、暑さ、寒さ、そして結露(けつろ)の3つ。そのため、夏メインならなるべく大きなメッシュ窓のあるテントを選択するのがおすすめ。秋冬キャンプならメッシュ窓が少なく、フライ(通気・通風のための防水処理された布地)が地面まで届く長さで、できれば裾にスカートを装備しているものが望ましいです。

それに加えて、夏でも雨が降ると窓やドアを開放しづらいし、秋冬でも呼気で結露が生じてしまうので、夏用・秋冬用に限らず、天候の影響を受けずに使えるベンチレーター(換気窓)が、テント上下に2カ所ずつあると室内の温度・湿度を調整しやすいのでおすすめです。

【4】耐水圧をチェック

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機能のひとつとして、耐水圧も確認しておきましょう。突然の雨に降られてテント内がずぶ濡れになっては大変です。ある程度の雨をしのぐのには、耐水圧1,500mm以上は欲しいところ。雨の多い場所や季節に使うのであれば、2,000mmほどのものを選ぶとよいでしょう。

また、季節を問わず使うのであれば、室内の温度や湿度の調整を考えて、ベンチレーション機能にも注目してみてください。

【5】張り綱とペグの本数をチェック

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インナーとフライをどれだけペグ(テントやタープを張る際、ロープを地面に固定する杭のこと)や張り綱で固定できるかも耐候性のポイント。

最低でも、フロアの各コーナーをペグで固定でき、4本以上の張り綱(テント用ロープ)があるのかを確認しておきたいところです。また、フライの裏にベルクロ(マジックテープ)があり、しっかりフライと固定できることも重要です。そして、ベルクロや張り綱、ペグをすべて使用することでテント本来の機能を発揮できると覚えておきましょう。

なお、最近は遮熱加工を施したテントが注目されています。生地は厚いほど太陽熱の影響を受けにくいのですが、遮熱加工を施したテントは薄く、軽くても熱の影響を受けにくいのが特徴です。年々、夏の気温が上昇しているので、遮熱加工や生地の厚みにも注目しておきましょう。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)