人生100年時代。老後はどこでどんな風に暮らそうか?と考えるとき、住まいのことは欠かせません。体力も気力も元気なうちから考え、老後に向けた準備をしておくに越したことはありません。

人生100年時代。老後はどこでどんな風に暮らそうか?と考えるとき、住まいのことは欠かせません。体力も気力も元気なうちから考え、老後に向けた準備をしておくことに越したことはありません。

ここでは、50代で老後に向けてやっておきたい住まいについて考えておきたいポイントをお伝えします。

◆選択肢を考える
セカンドライフを自分らしく快適に過ごすためには、住まいは大きなポイントになります。

現役時代は仕事や子どものことなどで住まいを考えていた方も、そうでない方も、老後に向けての住まいの選択肢を考えてみることが必要です。持家、家族所有、賃貸住宅、と色々な形態がありますが、どの場合でも以下の選択肢が考えられます。

◇住まいの選択肢
・小さい賃貸住宅へ住み替え
・UR賃貸
・持家購入
・持家のダウンサイズ
・小さい家に買い替え
・平屋の一戸建て購入
・マンション購入
・実家に戻る
・有料老人ホーム
・サービス付き高齢者住宅
・二世帯住宅へ建て替え
・リフォーム
・リノベーション
・住みたい地域に住む

◆住まい別にかかる費用
住まい別にかかる費用項目の一例を上げました。

◇持家で土地も所有
固定資産税・都市計画税
家屋の修繕費用

◇分譲マンション
固定資産税・都市計画税
管理費・修繕積立金

◇賃貸住宅
毎月支払う家賃×12カ月
2年ごとの更新料

◇高齢者施設に住む場合の年間支出
《例》有料老人ホームの場合
入居一時金(※数百万円程度のものから、数千万円のもの、中には1億円以上するものまであり)
毎月の利用料
食費・水道光熱費・管理費など

有料老人ホームなど、高齢者向け施設の利用料は施設によって異なります。また、健康状態や要介護度によっても変わります。

超高齢社会になった今、高齢者歓迎の賃貸物件やバリアフリーがされた賃貸物件も以前より多く見かけるようになり、選択の幅も広がりつつあると思います。老後に向けた住まいについて考える第1歩は、「自分はどうしたいのか?」という視点を持つことが重要です。

◆家族との会話が重要
住まいのことを考え始めるとき、積極的に行ってほしいことは「家族との会話」です。

会話を通してこれからの住まいのあり方が見えてくるので、ぜひ会話の時間を多く持っていただきたいと思います。会話がないなどコミュニケーション不足のままでいると、ちょっとしたキッカケで家族間がギクシャクした状態になってしまうことがあるからです。

2018年11月に発表された明治安田生命 「いい夫婦の日」に関するアンケート調査では夫婦円満のため必要なことは「よく会話をする」がトップ。配偶者に言われたい一言は、夫は「お疲れさま」、妻は「ありがとう」という結果が出ています。

「わかっているだろう」と思うことも積極的に声に出して、会話することが必要なようですね。

◆住まいと老後資金
退職後に家を買いたい、住み替えやリフォームをしたい、でも老後資金が足りなくなるかも。そう考えたとき、住まいが老後資金になる方法があります。

◇(1)持家を老後資金にする
持家を売却する他に、リバースモーゲージを活用する方法があります。リバースモーゲージとは自宅に住みながら、持家を担保にして老後資金を借りる方法です。老後資金が不足しそうなときは、検討しましょう。

◇(2)老後に自宅を購入
定年後に住宅購入や住み替え、リフォームを考えるのなら、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携した住宅融資保険付きリバースモーゲージ型住宅ローンを活用する方法があります。

満60歳以上向けの住宅ローンで、毎月の支払は利息のみ、元金は契約者が死亡したときに、相続人の方から一括して返済、または担保物件(住宅および土地)の売却により一括して返済する商品です。

ここでは、50代で老後に向けてやっておきたい住まいについての考え方のポイントをお伝えしました。新しい情報を取り入れながら、自分らしく楽しい老後に向けて実践してください。

文=小山 智子(マネーガイド)