群馬の日本酒おすすめ10選|銘柄や蔵元など選び方のポイントを唎酒師が解説

【この記事のエキスパート】

唎酒師/日本酒ライター/コラムニスト/蔵人/フリーランス女将:関 友美

唎酒師/日本酒ライター/コラムニスト/蔵人/フリーランス女将:関 友美

日本酒アドバイザーや飲食店勤務を経て、現在は「とっておきの1本をみつける感動を多くの人に」という想いのもと日本酒の魅力を発信するさまざまな活動をおこなっている。

記事執筆、セミナーや講演、酒蔵での酒造り、各地の酒場での女将業など、あらゆる場所、あらゆる手段で日本酒の美味しさと日本文化の豊かさ、日本の各地方の魅力を伝えている。


唎酒師の関 友美さんに群馬の日本酒についてうかがいました。5つの県に囲まれた内陸に位置する群馬県。県内には浅間山、谷川岳、赤城山、榛名山といった名峰を有し、尾瀬や吹割の滝、しゃくなげの滝など豊富な水源からは清らかな軟水が湧き出ています。群馬の日本酒の多くは、このやわらかでおだやかな口当たりの軟水を使用してつくられています。この記事では、唎酒師の関 友美さんに群馬の日本酒を選ぶポイントをとおすすめの商品を教えていただきました。記事の後半には各通販サイトの売れ筋ランキングも掲載しています。群馬の日本酒に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

群馬の日本酒の特徴とは

【エキスパートのコメント】

首都圏の水がめとしての役割を担う群馬県。浅間山、谷川岳、赤城山、榛名山など取り囲む山々から湧き出る清流が大河となり、そして海へと流れ出ます。

澄んだ空気、雄大な山々、豊かな土壌で育まれた水は、多くの場合軟水です。日本酒製造の工程で使う水が、ミネラルを多く含む硬水に近いほどスピーディに発酵が促され力強い酒質になりやすく、軟水ほどおだやかに発酵が進み、口当たりやわらかな酒質になりやすい特徴があります。群馬の日本酒の多くは軟水でつくられるため、後者の特徴が出やすいと言えます。

大自然のなかで育まれた軟水でつくられた口当たりのやわらかなお酒を、一度味わってみてください。ゆったりとした気持ちで飲むことができるお酒、それが群馬のお酒です。

唎酒師が解説
群馬の日本酒を選ぶポイント

唎酒師の関 友美さんに、群馬の日本酒を選ぶポイントを教えていただきました。

蔵ごとにこだわりと味わいに違いがある
代表的な蔵元を紹介

【エキスパートのコメント】

平地の蔵、山間部の酒蔵……一カ所に固まるのではなく、地域に分布する群馬の酒蔵。新潟県、埼玉県、長野県、福島県、栃木県など多くの県に囲まれていることも起因しているのか、首都圏が近いせいもあるのでしょうか。さまざまなバリエーションで、それぞれの個性を出す酒蔵が存在します。

牧野酒造の「大盃」のようなワイルドなタイプから、島岡酒造の「群馬泉」のように古典的なつくり方をしておだやかで抵抗なく飲めるタイプ、龍神酒造の「尾瀬の雪どけ」のように今までの日本酒の概念を壊してくれる酸が特徴のお酒……。ひとつの県のなかでもさまざまな味わいを楽しむことができるので、どんなタイプが好みか知ることができます。

永井酒造|代表銘柄「水芭蕉」

日本酒造りの伝統を守りながら、新しい日本酒スタイルにチャレンジ

永井酒造『水芭蕉 純米大吟醸 翠(すい)』:

出典:Amazon

龍神酒造|代表銘柄「尾瀬の雪どけ」

特定名称酒のみを製造する吟醸蔵。米の個性をぞんぶんに引き出す酒造りが強み

龍神酒造『尾瀬の雪どけ 純米大吟醸 生詰』:

出典:楽天市場

町田酒造|代表銘柄「清りょう」

原料米の全量を自主流通米とし高精白で醸す日本酒が特徴

町田酒造『清りょう 大吟醸』:

出典:Amazon

牧野酒造|代表銘柄「大盃」

群馬最古の蔵。国内の鑑評会などでの受賞も多数、品質本位の酒造り

牧野酒造『大盃 大吟醸 (箱付)』:

出典:Amazon

島岡酒造|代表銘柄「群馬泉」

地元の酒米を使った「生もと系山廃造り」にこだわり

島岡酒造『群馬泉 純米吟醸』:

出典:楽天市場

聖酒造|代表銘柄「関東の華」

甘みと酸のバランスのとれた、すっきりキレのある酒造りが特徴

聖酒造『かんとうのはな 吟醸』:

出典:楽天市場

群馬の酒米「若水」「舞風」を味わう

【エキスパートのコメント】

古くから稲作が盛んだったといわれている群馬県。ここには日本酒づくり用の米・酒米も存在します。もともと1972年(昭和47年)愛知県総合農業試験場で開発された「若水」を群馬県に持ってきて育成、関東ではじめて「酒米」として認定されました。大粒であり、酒の麹づくりに重要だといわれる「心白」という部分が多いのが特徴です。

その後、2011年(平成23年)には群馬県オリジナルの酒造好適米「舞風」が誕生しました。せっかく味わうのなら、群馬県産米にこだわって選んでみるというのも、ひとつの選び方です。

島岡酒造『群馬泉 山廃純米』:

出典:Amazon

昔ながらの製法で酒づくりを続ける島岡酒造の山廃純米。原料には群馬産の「若水」が使われています。

選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)