『アフロ田中』(12)や『君が君で君だ』(18)などの映画を手掛けたことでも知られ、俳優としても活躍中の松居大悟が、2020年5月発売の著書『またね家族』(講談社)で小説家デビューを飾ることが20日、明らかになった。

松居大悟

『またね家族』で小説家デビューする松居大悟

劇団ゴジゲンを主宰し、脚本家や映画監督のほか、ドラマ『グッド・ドクター』(18・フジテレビ系)に出演するなど俳優業でも異彩を放つ松居が、初の小説執筆に挑んだ。物語の主人公は、小劇団を主宰する竹田武志。ある日、「大嫌い」な父から余命3カ月であることを告げられ、変わっていく恋人やうまくいかない劇団に悩みながらも、東京と福岡を行き来する中で「自分と家族」を見つめ直していく。

編集を担当した小泉直子氏(講談社・文芸第三出版部)は、「『家族のことを書きたい』――松居さんから生まれたテーマは、数年の歳月を経ていよいよ2020年、一冊の小説になります」と報告。「家族の『死』を描きながらも、重さと軽さ、切なさとユーモア――物語の中にたくさんの相対するものが共存している不思議な読み心地。感動? いえいえ、それ以上です。この小説は間違いなく傑作」と太鼓判を押している。

■松居大悟コメント
「小説書いてみませんか」という話は前からあったのですが、集団で作っていた自分にとっては1人で作るのが怖くて。書いても言い訳をしてはすぐに諦めて。曖昧に逃げ続けてきましたが、講談社の小泉さんは何年も待ち続けてくれました。

色んな人との別れを経て今年、少しだけ人に疲れて、ひとりで小説を書いていました。

書いてもうまくいかなかったのは覚悟の問題で、孤独に腹を括った執筆期間は、ひたすら頭の中で考えて考えて考える、寂しいけど新しくて面白い作業でした。

今まで自分の作品で、真っ向から家族を描いたものはありません。距離があまりにも近すぎて、家族を俯瞰できないから。ましてや今まで携わってきた映像や演劇は総合芸術で、チームでイメージを共有する必要がある。それが僕は、家族においてはできませんでした。自分と編集者、という関係性のみで完結する小説なら、家族のことを描けるのかもしれないと思ったのです。

家族のことなんて、恥ずかしい。でも何より、自分らしいなんて言葉じゃ足りないぐらい、自分の作品だと思います。初めての小説です。

家族と過ごした全ての人に読んでいただきたいです。よろしくお願いします。