ネットワールドは12月17日、AWS S3と完全互換のオブジェクトストレージを開発する米Cloudian(クラウディアン)と国内初のディストリビューター契約を締結し、企業やデータセンターにおけるオブジェクトストレージによりハイブリットクラウドの導入を簡素化することを目的として「Cloudian HyperStore」の販売を2020年1月から開始すると発表した。価格はストレージ容量96TB(12×8TB HDD)の「HSA1508」で536万円。販売・出荷開始は2020年1月上旬を予定している。

Cloudian HyperStoreは、スタンドアローンソフトウェアまたは完全統合アプライアンスとして利用でき、最大の特徴はAPIがAmazon S3と完全互換になっているという点であり、Amazon S3プロトコルに準拠しているだけでなく、複数のオブジェクトストレージをスムーズに連携してスケールさせることを可能とし、パブリッククラウドや他のデータセンターに分散格納することができるという。

また、データのターゲットストレージがAmazon S3互換のオブジェクトストレージであれば、HyperStoreとつなぐことで、全体を1つの超大型ストレージとして扱うことができ、パブリッククラウドや他のデータセンターに分散格納することも可能。

これにより、Amazon S3対応のアプリケーションであれば、そのままのデータ形式でHyperStoreにアクセスができ、他のAmazon S3互換オブジェクトストレージとの間でデータ複製やデータ移行も容易で、バックアップ/アーカイブや災害復旧(DR)構成での利用も可能としている。