毎月のドンブリやりくりを脱出すれば、赤字はなくなります。そのためには、3つの支出(固定支出、流動支出、特別支出)をまず把握することから始めることが大切です。

◆毎月赤字! ドンブリやりくり脱出法
行き当たりばったりでお金を使っていると、家計簿を付けていても赤字!というピンチがやってきます。給料日前に慌てないようにするには、適当なやりくりの見直しから始めましょう。

◆3つの支出
特にぜいたくをしているつもりではなくても、生きていくだけで何かとお金は必要です。毎日何気なく使っているお金にも、実は大きく分けて3つの種類があります。

1. 必ず出ていくお金:固定支出……家賃、住宅ローン、税金、保険料、国民年金、ガス、水道、電気など
2. 生活費:流動支出……食費、交際費、雑費、おこづかい、貯金など
3. たまに必要な大きなお金:特別支出……車検、旅行代、帰省費用、お祝い、入院など

ドンブリやりくりをしていると、毎月出ていく1と2を引いてなんとなく生活が成り立っていても、急に大きな出費がやってくると、さあ困ったということになります。年に何回か慌てないために、簡単な計画を立てることでこの不安を解消しましょう。

◆赤字はどこからやって来る?
一時的に多くのお金が必要になるのが、多くの赤字の原因です。しかし、3の「たまに必要な大きなお金」にも予測できるものと、予測できないものがあります。

◇予測できる出費
・車検
・帰省費用
・旅行代
・入学金、授業料

◇予測できない出費
・家電製品が壊れて買い替えなければいけない
・車の修理代
・家のリフォーム
・入院
・お祝いが重なる

年に何回か必要なお金と、不測の事態に備えるお金を貯めておくことで、ピンチは回避できます。毎月の収支がトントンだと、多くのお金が必要になった時は、どこかからお金を借りてこなければいけません。

例えば、キャッシングでお金を借りると金利15%以上ととても高く、せっかくの日々の節約が台なしです。さらに、お金が貯まっていない状態で、リボ払いで返済するお金の借り方をすると、返済計画を立てにくく、新たな借金を繰り返してしまう可能性があるので要注意です。

◆年間に必要な「予測できる出費」をチェック
まず、年間の「予測できる出費」を挙げてみましょう。家計簿やノート、通帳にはさめる大きさのメモ用紙に、

・○月ー年払い保険料:5万円
・○月ー実家帰省:10万円
・○月ー夏の旅行:5万円

など、昨年を参考にリストアップします。合計を出したら、12カ月で割って、毎月の手取りからその分だけをあらかじめ引いておきます。

負担が大きいようならボーナス分を入れ、リストの予算を見直す作業をしましょう。翌月に大きな出費がある場合は、とりあえず手取りから引いてまた来年の同じ出費に備えてお金を貯めます。

◆「予測できない出費」に備える
事故に遭う、ケガをする、入院する、空き巣に入られる等々、普段はあまり考えたくないことですが、リスクに対する蓄えがないうちは万一に備え、それぞれの保険についても検討しましょう。

また、現金が必要で分割払いができない冠婚葬祭やお見舞に備えて、少額でも毎月お金を貯めておきたいですね。毎月準備する金額が決まったら、さっそく自分に合った方法で貯めましょう。

◆赤字知らずの準備金を貯める
年間の「予測できる出費」はいくらになりましたか? 「意外と多い」と思った人が多いのではないでしょうか。毎月ドンブリでやりくりしていると、どれくらいお金を使ったか、どれくらいのお金が必要になるかの実感がありません。

毎月、貯蓄以外に必要額を貯めることでお金を使う優先順位も分かりますし、余ったお金はまた計画を立てて使ったり、貯めたりすることができます。

では、実際に自分に合った方法で貯めていきましょう。簡単に貯められて、使ってしまわない方法で貯めるのが一番です。

◇ネットバンキングを利用している
お金が入ってくる口座と同じ支店で口座を開きます。新しく開いた口座は「特別支出専用」の口座です。インターネットを使っての同一支店宛の振込手数料は0円という所も多いので毎月給料が入ったら、ここへ入れておきます。

◇すでに貯める専用口座を持っている
定期的に専用口座にお金を入れている人は、準備金をそこへ入れてもいいでしょう。ただし、子供名義の口座は目的が違うので新たに作った方がいいでしょう。

◇袋で貯める
毎月、決まった額を袋分けして計画的に使っている人は、「予備金」の袋を「特別支出」と残りのお金に分けておきましょう。特別支出のお金は使う月まで何カ月もある場合が多いので、手元に置いておくより、最寄りの銀行や郵便貯金、ネット専用銀行などに預けるといいですね。

◇面倒で手間はかけたくない
ボーナスがある人は、できるだけボーナスから準備金を作っておきます。普段は、思いついた時にインターネットやATMで定期を作り必要な時に解約して使います。

貯金から特別支出を出していると、なかなかお金が貯まりません。絶対に出ていく大きなお金を意識して貯めると、生活費の見直しの必要性が見えてきます。出ていくお金を貯める、将来のためにお金を貯める、この2本立てで上手に貯めていきたいですね。

文=山口 京子(マネーガイド)