ABCテレビ朝の情報番組『おはよう朝日です』のメインキャスター・岩本計介アナウンサー、気象予報士の正木明らが12日、大阪市内の同局で行われた特番『おはよう朝日です 40周年記念特別番組 キリマンジャロに挑戦 ほぼノーカット版スペシャル』(28日8:00~9:30 ※関西ローカル)の収録に参加した。

  • (左から)井上公造、正木明、岩本計介アナウンサー、野口健、野口絵子さん

同番組は、『おはよう朝日です』の放送40周年を記念し、岩本アナと正木がアフリカの最高峰・キリマンジャロの登頂に挑戦した模様を特集するもの。9月にレギュラーで放送され、反響を呼んだドキュメント映像に未公開シーンを加えた再編集バージョンを紹介するほか、7月に親子でキリマンジャロに登頂したアルピニスト・野口健と長女の絵子さん、金曜日コメンテーターの井上公造をスタジオに迎えてトークを繰り広げる。

今回の企画は、標高1,820m地点のマラングゲートから出発し、5,895mの山頂・ウフルピークを4泊5日で目指すというもの。岩本アナ、正木に4人の番組スタッフを加えた計6人のチームが挑戦したが、高地の厳しい環境から体調を崩す者が続出し、岩本アナのみが山頂にたどり着いた。

番組では、麓の街で地元の人々とふれあう2人の姿や、山小屋での食事、道中に出会った珍しい動物などの楽しい映像を交えながら、初のキリマンジャロに奮闘するチームの挑戦を余すことなく伝える。

収録後に行われた会見で、「“こんなはずじゃなかった”の連続」と挑戦の感想を語った岩本アナ。学生時代はスポーツでならし、体力には自信があったというが、空気の薄い高地では息をすることさえままならず、「呼吸が制約されることがこんなに苦しいのかと」と、その過酷さを振り返った。

また、キリマンジャロ登頂を目指す人へのアドバイスを聞かれると、「まず、心の底から勧められるかどうか…(笑)」と本音をチラリ。一方、山頂を目の前にして登頂を断念した正木は「しっかりと準備ができる時間的な余裕があれば、僕はまたやってもいいかなと思います」とリベンジに意欲を見せた。

これを受け、野口は「次はヒマラヤなんてどうですか?」と新たな挑戦をすかさず提案。「登山人口は増えているけど、準備が圧倒的に足りない人が多い。今回のように登山のキツいところも取り上げてくれたら正しい知識も伝えられる」と“おは朝”登山企画のシリーズ化を熱望すると、愛娘の絵子さんも「私もサポートします」と猛プッシュ。「行ってみなくちゃわからないこともあるけど、さすがにヒマラヤは…」と渋る岩本アナに親子タッグで説得を試み、笑いを誘った。

さらに会見では、この日に発表された「今年の漢字」にちなみ、岩本アナと正木が自身の今年1年を表す漢字を発表。岩本アナは“新”を選び、「キリマンジャロ登頂は私の人生の中でも大きな1ページ。新しい扉を開かせてくれたことへの感謝の一字」と説明した。

一方、気象予報士らしく、近年の“地球温暖化”から一字を取ったという“暖”を挙げた正木は「登山チームや現地のスタッフの思いやりに人のあたたかさを感じた」と込められた思いを明かしていた。