天災の多い日本。特に近年異常気象が増えた印象があり、この夏(2019年)は筆者の家の前の電柱に雷が落ちて、一時停電に見舞われました。

そこで非常用に大きめのモバイルバッテリーでも買おうかなと検討していたところ、インターネッツの海で見かけたのが規格外の大容量ポータブル電源「EFDELTA」(イーエフデルタ)。市場想定価格159,500円(税込)とお値段も規格外ですが、使ってみたら納得の完成度なのでした。

  • EcoFlow Technology「EFDELTA」市場想定価格15万9500円(税込)、2020年1月下旬発売予定

    EcoFlow Technology「EFDELTA」市場想定価格15万9500円(税込)、2020年1月下旬発売予定。クラウドファンディング「Makuake」では目標金額500,000円を大きく上回る、1億2,299万円(達成率24599%)の支援が集まっています(12月12日時点)

10,000mAhバッテリ34本相当の大容量、テスラも充電できちゃう

EFDELTAは大容量1,260Wh(10,000mAhのモバイルバッテリー34本相当)のポータブル電源です。出力1,600W(サージ3,100W)と大出力仕様で、電気自動車テスラも充電できちゃうといいますからイーロン・マスクも「ビクリだよ~」でしょう。

本体サイズは約40×21×27cm、重量は13.6kg。1,260Whの大容量バッテリーは2時間以内で急速充電可能で、バッテリー寿命は800サイクルとうたわれています。

出力端子はUSB-A出力×2、USB-A出力×2(急速充電対応)、USB-C出力(60W)×2、ACコンセント×6、13.6V車載シガーソケット出力、入力端子はコンセント電源入力コネクター、ソーラーパネル充電用XT60コネクター。別売の「EFDELTA用折り畳み式ソーラーパネル110W」(市場想定価格3万8000円(税込))を「6枚」接続すれば、「最適な天候条件」において約4時間でフル充電可能とのことです。

  • 本体前面。前面と背面には合計4つの冷却ファンが内蔵されています

  • 本体背面

  • 本体背面のフタを開けると、左からソーラーパネル充電用XT60コネクター、コンセント電源入力コネクター、充電過負荷保護スイッチが現われます

  • 右側面(左)にはLEDディスプレイ、USB-A出力×2、USB-A出力×2(急速充電対応)、USB-C出力(60W)×2、DC電源ボタン/表示灯、電源ボタン/表示灯が、左側面(右)にはACコンセント×6、AC電源ボタン/表示灯、13.6V車載シガーソケット出力が用意されています。最大13デバイスへ同時給電できるとのこと

  • 本体天面。くぼみは充電するデバイスを落ちないようにするために設けられていると思われます

  • 本体底面。これはグローバル版なのでPSEマークがありませんが、日本正式版には取得・表示されるのでご安心ください

  • パッケージには、本体、本体防水カバー、太陽光充電ケーブル、シガーソケット充電ケーブル、AC充電ケーブル、説明書、保証書、クイックスタートガイドが同梱されています

ハイエンドPCとディスプレイ2台、どのくらい動かせる?

さて、これだけのギガンティックなポータブル電源で、スマホやノートPCをチマチマ充電していてもその真価はよくわかりません。

というわけで今回は、12コア24スレッドプロセッサー「Ryzen 9 3900X」と、レイトレーシング対応グラフィックスカード「NVIDIA GeForce RTX 2080 Ti」を搭載したデスクトップPC(電源は750W)、43インチの液晶ディスプレイ、27インチの液晶ディスプレイの3つをACコンセントに接続した状態でどのくらい駆動するのか試してみました。

  • デスクトップPCとディスプレイ2台をEFDELTAに接続。自分で言うのもナンですが、すごい電力食いそうな環境ですね