鈴鹿サーキットの走行会では175km/hをマーク! 70年式 ホンダS800クーペ 2

ホンダファンである斉藤さんは、愛車への考え方も明確だ。そのポイントは「つねに気持ちよく走らせることができるように、メンテナンスをして、モディファイもする」ということ。オリジナルの状態をキープすることにこだわるのではなく、新しい技術やパーツでもホンダSに装着することでメリットが生まれるのであれば、どんどん取り入れていくという考えだ。

 まず、エンジンだが、ドイツで組まれて日本へ持ってきた状態のまま、まったく手を入れていないそうだ。

「これに載ってるエンジンが、とても吹け上がりがよくて、気に入っています。ドイツでアウトバーンをガンガン走っていたからでしょうか、高回転までストレスなく、気持ちよく回ります。鈴鹿サーキットの走行会では、ストレートで175km/hも出ました」

 その分、「止まる」もしっかりと強化している。ホンダS仲間の会社で開発したフロントディスクブレーキキットを装着。車体が軽いこともあり、強烈なストッピングパワーを手に入れることができた。

 エンジン冷却系にも軽自動車の電動ファンを流用し、電装系ではやはり発電量の大きい軽自動車用を装着。無接点同時点火システムを組み込むなど、トラブルフリーになるよう、いろいろな工夫を凝らしている。


ドイツ仕様ということで、左ハンドルになる。ウッドステアリングは、スポークがフラットではなく、少し起きたタイプのものを装着。水温管理を精度高く行いたいというオーナーの考えで、メーターパネルの左端に汎用の水温計を埋め込んでいる。



写真中央、シルバーのパネルのノブは、左からライティング、ワイパー、チョークの順。その下、HONDAのロゴが付くふたは、オプションのラジオが入るスペース。



シートは運転席のみ張り替えてある。



リアゲートは、左右2本のダンパーで支えるようになっている。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年 04月号 vol.144(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)