オムロンとスクウェア・エニックスは10日、オムロンの卓球ロボット「フォルフェウス」を通じ、人のモチベーションを高めるAIについて共同研究を開始したことを発表した。

  • 第5世代 卓球ロボット「フォルフェウス」

    第5世代 卓球ロボット「フォルフェウス」

オムロンが開発した卓球ロボットの第5世代「フォルフェウス」は、最先端のAIやロボティクス技術を搭載し、プロ選手とのラリーも可能な高い卓球スキルと、対戦相手を深く理解して一人一人に最適な返球やアドバイスを行うことで、人の成長を促すコーチングができるまでに進化しているという。

この共同研究では、オムロンの「人の感情と能力を読み取るセンシング技術」と、スクウェア・エニックスの「プレイヤーごとにゲーム展開を変化させ、人の感情を揺さぶるAI技術(メタAI)」を組み合わせて、プレイヤーに合わせて成長へのモチベーションを高める指導方法を考えるAIを開発する。

これを卓球ロボット「フォルフェウス」に搭載し、フォルフェウスと人が卓球を通じてコミュニケーションをすることで、機械が人に飛躍的成長を促す技術の確立を目指すという。

なお、今回の共同研究による技術を搭載した「フォルフェウス」は、2020年1月7日〜10日に米国ネバダ州ラスベガスで開催される「CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)2020」に出展される。