その乗り心地は「魔法の絨毯」と称されたハイドロニューマチックを備えた シトロエン BX 3

1980年代中盤から90年代初頭にかけて、世界中で大ヒットしたシトロエンBX。純然たる実用車ながら、「魔法のサス」ことハイドロニューマチックを採用。素晴らしきシトロエンの世界観を、日本のマスマーケットにも伝える傑作となった。

SPECIFICATIONS

86年式 シトロエンBX 16 TRS

●全長×全幅×全高(mm) 4230×1660×1361
●ホイールベース(mm) 2655
●トレッド(mm) 1410/1355(前/後)
●車両重量(kg) 930
●エンジン種類 水冷直列4気筒SOHC
●総排気量(cc) 1580
●ボア×ストローク 83.0×73.0
●圧縮比 9.5:1
●最高出力(ps/rpm) 94/6000
●最大トルク(kg-m/rpm) 13.8/3500
●最高速度(km/h) 176
●燃料タンク容量(L) 52
●変速機 5速MT
●ステアリング形式 ラック&ピニオン
●サスペンション 前後ともハイドロニューマチック
●タイヤサイズ 165/70R14

ハイドロ

ハイドロ

シトロエンの象徴であるハイドロニューマチックは、油圧と空気を活用してボディを常に水平に保つだけでなく、魔法の絨毯と称される乗り心地も獲得。さらにレバー操作で車高を3段階に調整し、悪路などにも踏み入れられる。

エンジン

エンジン

エンジンは同時代のプジョーと基本的に共通だが、シトロエンの伝統である粘り強いフィールを巧みに作り分けている。そして真骨頂たるハイドロニューマチックのためのシステム、緑色の球「アキュムレーター」やオイルポンプなどの姿も見られるエンジンルームは、結果としてプジョーとはまったく別物。シトロエン愛好家にとって、この上なく魅力的なものと映るだろう。


掲載:ハチマルヒーロー 2015年2月号 Vol.28(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)