オーナー自身にとって4台目となるホンダSはドイツ仕様! 70年式 ホンダS800クーペ 1

オーナーの斉藤宏彦さんにとって、今回の取材車両であるドイツ仕様でシルバーのホンダS800クーペは、4台目となるホンダSだ。

「大昔に白のS600クーペに乗っていましたが、12年ほど前にこのS800クーペを知り合いから紹介され、なつかしくなって購入しました」

 オープンのS600を過去に所有し、現在はイエローのS800も持つ斉藤さんは、兵庫県稲美町で「ボディーショップサイトウ」という板金塗装と車両整備・販売会社の社長をされている。その道のプロということで、このS800クーペも自分の納得がいくまでレストアしたのだろうと勝手に想像したのだが、実はそうではなかった。

「もともとの塗色は水色だったようですが、ドイツで全塗装された個体。輸入したままの状態なんです。まあ私は板金塗装のプロなので、簡単に表面を塗り直した部分はありますが」

 ドイツの職人の仕事ぶりは、斉藤さんもある程度認めるレベルだったようで、特にパテを盛って紙ヤスリで表面を平滑化させるサンディングの技術は、「憎たらしいほど」いい仕上がりだったという。

「板金はヘタだったけど、サンディングはうまいですね。フロントフードの裏は波打っているのに、上の塗装面はきれいに平らになっていますから」

 そう説明しながら斉藤さんは、フロントフードの上に手のひらを押し当てながら、なでてみせた。


輸出仕様ということで、フロントグリルに付くウインカーレンズは、歴代ホンダSで大きいものを装着。



リアコンビネーションランプは、元々付いていたオリジナルのパーツに色抜けがあったため、安全性を考えてリプロダクトのレンズに交換している。



ホイールはガレージ24製のRSCレプリカ(4.5J×13インチ)を装着。



美しく磨かれたエンブレム。輸出用は本来ドアミラーだが、フェンダーに移設。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年 04月号 vol.144(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)