持ち曲ゼロからの復活、地方アイドルの雄 2組が共演「辞めないで続けて良かった」

去る12月1日(日)、Space emo IKEBUKUROでRINGOMUSUMEとまなみのりさの2マンライブ「DISCOTHEQUE Vol’3」が開催された。2000年結成で青森弘前市を拠点に活動するRINGOMUSUME。2007年結成で広島と東京を拠点に活動するまなみのりさ。長いキャリアを誇る地方アイドルを代表する2組は、過去に同じアイドルイベントに出演したことはあるものの、2マンライブは初めて。チケットはソールドアウトとなり、会場がパンパンになるほど多くのファンが集まった。

トップバッターはまなみのりさで、ドレッシーな白の衣装で登場。結成10周年目の2017年に所属事務所との契約を終了、それまでの持ち曲を全て失った彼女たちは現在の事務所に移籍。メンバー自らクリエイターに発注して地道に楽曲を増やし、今年8月にはベストアルバム『breath』をリリースするまでになった。

この日はマイクスタンド2本を使ったパフォーマンに挑戦した新曲『かかとを鳴らして』を中心に全8曲を披露。情感こもったボーカル、透明感のある美しいハーモニー、3人とは思えないほどバリエーション豊かなフォーメーションダンスなど、鉄壁のチームワークで安定感抜群のライブを繰り広げた。

12月13日(金)にグループ過去最大規模の会場となるヒューリックホール東京で、『まなみのりさワンマンライブ「1000」』を開催する。そのワンマンライブ前、最後のステージということで、ラスト曲前のMCでみのりが溢れる思いを伝えた。

「まなみのりさはデビューして13年目を迎えました。楽しいこともあれば、上手くいかないこともたくさんあって、その中で半年間、活動休止をしたこともありました。その間、今まで歌っていた曲が歌えなくなって、持ち曲がゼロの中から復活して、2年半が経った今、ベストアルバムを出すことができました。あの時の自分たちが、今の私たちを見たら、『辞めないで続けて良かったね』って言えるぐらい、応援してくれるたくさんの人のおかげで、こうして今日もライブができています。13年もやっていると、『まだ、まなみのりさってやっているの?』って言われることもたくさんあって。今日初めて見るって方もいると思うんですけど、13年やっているからこそ今私たちが届けられる曲もあるんじゃないかと思っていて。今月13日に最大規模となる1000人規模のホールでワンマンライブをやります。このステージをたくさんの人に見てもらいたいと思います」(みのり)
まなみのりさ

続いてステージに登場したRINGOMUSUMEも白を基調にした衣装で、黒のブーツを合わせて登場。日本のアイドルグループ史上、最も平均身長が高いと言われているだけに、立ち姿だけでもクール。

現存する地方アイドルの中で最長活動記録を更新し続けるRINGOMUSUMEだが、今のメンバーになったのは2015年10月1日で、それから徐々に東京でのライブも活発化。今年9月12日に渋谷WWWで開催したワンマンライブ『RINGOMUSUME 19th Anniversary Live~20周年前年祭~』は超満員となった。

現在の4人体制になってからは音楽性も幅広くなり、ファンク、ヒップホップ、エレクトロなどダンスフロア映えする様々な要素を取り入れた。それに伴い、ソウルフルなボーカルに、きらびやかなダンスを繰り広げる都会的なパフォーマンスへと変化していった。この日も観客をガンガン煽りながら、全7曲をスタイリッシュにパフォーマンスした。

ライブ終了後、ステージ後方からお互いのライブを鑑賞したまなみのりさとRINGOMUSUMEに、この日の感想を聞いた。

りんご娘


     *     *     *

まなみ 先日、渋谷WWWでのワンマンライブを見させていただいたんですけど、その時から振り付けがカッコ良いなと思っていて。特に和テイストの曲に華やかな振り付けがピッタリで、目を奪われました。今日もとてもカッコ良かったです!

みのり 曲とMCのギャップが魅力的なんですよね。カッコ良い曲が多い中で、MCは方言でゆるっとした感じが可愛いです。

りさ みんなで一緒に振りができる曲があって、ファンの人も楽しそうなのが印象的でした。

ジョナゴールド(以下、ジョナ) 3人の歌声が大好きで、この2マンが決まってから、MVやライブ映像をたくさん見させていただいたんです。ライブ中にも言ったんですけど、私は『オレンジ』という曲が好きで、「今日は見られるかな」と思ったんですけど、やらなくて(笑)。

みのり やれば良かったー!

ジョナ またご一緒した時に見たいです。

まなみ ありがとう!

彩香 ずっと同じメンバーで長く続けられているじゃないですか。だからこその安定感で、まなみのりささんは成立していて、大人のキラキラした女性というのがステージから伝わってきて勉強になりました。

とき 私は小・中学のときに、まなみのりささんのライブを見たことがあったんですけど、その時よりもパワーアップしていますし、3人じゃないとできないステージだなと思いました。よく踊りながらキレイなハーモニーを出せるなと思って、尊敬の気持ちでいっぱいです。
りんご娘
RINGOMUSUME。左からジョナゴールド、とき、王林、彩香


王林 前にお会いさせていただいた時とは、すごくジャンルが変わったなと感じました。「大人の女性たちの舞い」、みたいな。以前のまなみのりささんも好きですし、今のまなみのりささんも好きです。今はスケールの大きい壮大な音楽ですが、それに適したダイナミックな歌声とダンス! でもお三方はふわふわと可愛らしいので、そのギャップが大好きです。私たちは青森の人、まなみのりささんは広島の方々ってことで、MCは方言を使っていて郷土愛を感じますし、以心伝心というか……。

──以心伝心……共感ってことですか?

王林 それです! 共感しますね。パフォーマンスはもちろん、みのりさんのMCからも3人の絆が伝わってきて、感動を覚えるステージでした。

まなみ 私たちも、昔のRINGOMUSUMEさんのイメージを持っていたんですけど、音の感じが変わって、振り付けやライブの見せ方もトータルで違うところを目指しているのが伝わってきました。挑戦する姿勢もカッコ良いなって思いましたし、刺激ももらいました。

みのり 今日やってらっしゃった「なんぼめじゃ!アポーパイ」にしても、数年前にライブで見た時とはアレンジが変わっていて、メロディーは聴き慣れているんですけど、すごく進化しててカッコ良かったです。

りさ 4人それぞれの歌声に特徴があって、めっちゃいいなと思います。あとMCのほっこり感に癒されました。ぜひ、今度は青森、広島、それぞれで2マンライブをしたいですね!

まなみのりさ
まなみのりさ。左からmanami、minori、risa

▽まなみのりさホールワンマンライブ「1000」
日時:12月13日(金) OPEN 18時/START 19時
場所:HULIC HALL TOKYO(東京・有楽町)