• 脇阪寿一

――浜田さんはこわごわながらも果敢にチャレンジされていましたが、同じチームの大将として、どう映っていましたか?

シーズン1よりも、シーズン2の方が出てたでしょ(笑)? 最初はそんなに出ないと思っていたんですけど、出ていかれるのを見ながら、「あ、今回は出ることを前提に来られてるんや」というのがわかり始めて(笑)。現場でも、びっくりしていました。

――大将の後ろ姿、いかがでしたか?

僕としてはサッカーで、浜田さんが点数を取ると盛り上がるなと。サッカーは、ぶつけなくても、車でドリブルする、パスを出すという運転技術を示せる格好の場所なので、自分の運転技術を駆使しながら、浜田さんに「ごっつぁんゴール」的なパスを出しているつもりの場面は何回かあるんです。でも、ゴールは生まれていないんですね(笑)。浜田さんからすれば「パスが悪い」と言われるんですけど、パスが悪かったのか、浜田さんがちょっとやったのか、それはDVDで確かめていただければ(笑)。

――脇阪さんは2004年から吉本所属ですが、そのきっかけも浜田さんだったんですよね?

僕は関西で生まれ育ってますから、学校から帰ってテレビをつけると吉本新喜劇をやっていたし、「勉強できなかったら吉本しかないぞ」とか、面白いことを言ったら「吉本に入れ」とか、何かにつけて吉本芸人さん、新喜劇の方々、吉本に例えられていた環境でした。

レースの世界で生き始めて、東京に出てきて、いろいろな事務所に声をかけていただいたんですけど「事務所に所属して何するのかな?」みたいなところが僕の中にあったので、お断りをしていたんです。その中で、浜田さんにご縁をいただいて。「吉本に入れ」って言われたときに、子どものときの生まれ育った環境などがありますし、なんて言ってもあの『4時ですよーだ』のダウンタウンが目の前にいるわけなので(笑)。そういう意味で「分かりました」って、二つ返事で吉本に入らせていただいたんです。

――そういう流れだったんですね。ところで今後、シーズン3制作の可能性もあると思うのですが、やってみたいゲームのアイデアはありますか?

RV車(レクリエーション用の車両)を使って、非現実的なところを走破したいです。中東やアフリカって、ランドクルーザーにみんな乗るんですよ。なんでランドクルーザーかっていうと、命を守るためなんです。例えば、砂漠で走っていて、車が壊れる、車が進まなくなる、イコール…

――死ぬということ?

そうなんです! 僕もRVやダート車の方はあまり知らないんですけど、専門家に乗せてもらったら、びっくりする崖を登りますし、びっくりするところを下りてくるんです。その車が一番イキイキするところなんですよ。そこでのエキサイティングな部分や衝撃は、僕はもう体感済みなので。それをいろいろな方々にご自身の運転で味わってほしい。

車って、慣らされたアスファルトとか、そういうところしか走れないイメージをみんな持っていますけど、きちっとした車に装備を付けたら、えぐいことができるので、そこをみんなにやってもらいたいなと思います。どこまで到達できるか選手権みたいな、クロスカントリーをしてみたいですね。

  • 『戦闘車』
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脇阪寿一

■プロフィール
脇阪寿一
1972年7月29日生まれ。奈良県奈良市出身。自動車レース「SUPER GT」や、その前身である「全日本GT選手権」での活躍から、人呼んで「ミスターGT」。現在はTOYOTA GAZOO Racing アンバサダー、SUPER GT Team LeMans 監督などを務めているほか、イベントプロデューサーとしても活動中。2004年に吉本興業所属となり、芸能活動も行っている。