永尾まりや、初めての壁ドンに「憧れはありましたが、実際はただただ緊張しました」

TSUTAYA主催による映像企画とクリエイターの発掘プログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」の2016年準グランプリ受賞者、ヤング ポール監督による映画、『ゴーストマスター』が12月6日に公開される。
舞台はとあるキラキラ青春映画の撮影現場。“壁ドンの意味”に悩んだ主演俳優、桜庭勇也(板垣瑞生)のせいで撮影がストップ、監督に事態収拾を任されたB級ホラー映画を愛する助監督の黒沢明(三浦貴大)には次々と災難が降りかかる。黒沢の鬱憤が頂点に達した時、彼がしたためていたホラー映画の脚本に悪霊が宿り、現場は阿鼻叫喚の地獄絵図に変る……という血みどろホラーコメディ作品だ。

キラキラ青春映画のヒロインで、カメラが止まったところでは裏の顔を見せる女優・牧村百瀬を演じるのが、AKB48OGで、グラビアでも活躍している永尾まりやだ。ホラー映画は観るのも苦手という永尾に、共演者とのエピソードや、自身初めてだったという壁ドンシーンの撮影について聞いた。

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──永尾さんは過去にも『リアル人狼ゲーム 戦慄のクラッシュ・ルーム』(2014年)や『口裂け女VSカシマさん』(2016年)などのホラー映画に出演していますけど、そもそもホラー映画は苦手だとお聞きしたんですが。

永尾 そうなんです。単純に怖いのが苦手で……。でも今回の『ゴーストマスター』はコメディ寄りだったので楽しんで挑めました。『リアル人狼ゲーム 戦慄のクラッシュ・ルーム』はガチのホラーでしたし、撮影現場も独特の雰囲気で怖かったですね。

──『ゴーストマスター』の舞台となった学校も怖そうじゃないですか。

永尾 撮影場所はそうでもなかったです。ただ静岡の奥地で泊りのロケだったんですけど、一人で古い旅館に泊まるのが怖かったです。

──確かに古い旅館は怖いですね。実際に怖い目に遭ったりは?

永尾 なんか怖い気配がするなと思いながら寝たんですけど、何も起きなかったです(笑)。

──『ゴーストマスター』の脚本を読んだ時の印象はいかがでしたか。

永尾 少年の心をくすぐるような脚本で、マンガ的な要素が多くて、率直に面白そうだなと思いました。私のシーンはキラキラのラブ青春映画で、その気持ちで現場に臨んだんですけど、そこからのどんでん返しがあって……。

──予想外の展開ですよね。ちなみにキラキラのラブ青春映画は観るんですか?

永尾 ちっちゃい頃から好きでしたし、憧れもありました。でも、そういう映画やドラマに出たことがないんですよね。私の年齢的(25歳)に制服でキラキラのシーンを撮影することはもうないと思っていたので、違う形ですけど今回の映画で夢が叶ってうれしかったです。初めての壁ドンでしたから(笑)。ただ実際に壁ドンをやってみたらただただ緊張しました。お相手の板垣瑞生さんがイケメンで恥ずかしかった!
永尾まりや

──ヤング ポール監督の印象はいかがですか?

永尾 初めて会った時、私に脚本を見せながら「こういう作品を撮りたいんです!」って言ってる目が本当に少年みたいで、映画に対する愛を感じました。それは映画の主人公でホラー映画マニアの助監督・黒沢明というキャラクターにも受け継がれていると思います。

──黒沢明を演じた三浦貴大さんは、過去にドラマ『神酒クリニックで乾杯を』でも共演していますよね。

永尾 そうなんです。私は人見知りなので、気持ち的に楽でした。三浦さんに辛く当たる役だったんですけど、素で冷たく演じることができました(笑)。とても優しい方なので、いきなり演技で冷たく当たっても、受け入れ態勢があるのは分かっていましたからね。

──永尾さんが演じた役柄は裏表のある若手女優でしたけど、表と裏だと、どちらが演じやすかったですか?

永尾 あまり可愛らしい演技の経験がなかったので、やっているうちに恥ずかしくなったので、裏の顔のほうがやりやすかったですね。

──ホラー的な展開になってからは過激なスプラッター描写が盛りだくさんで、永尾さんの怪演も冴え渡っていました。

永尾 演じている時は、どういう映像になるのか分からなかったんですけど、私がフラフラ動くだけで、みんなが「キャー!」って叫んでいたので楽しかったです(笑)。

──他に撮影現場で印象的な出来事はありましたか?

永尾 撮影中ではないんですけど、宿の露天風呂に朝の5時ぐらいから入って朝焼けを見たらキレイでした。あと私だけ出番が午前10時ぐらいで終わった日があって、熱海に行きました(笑)。

──すっかり観光気分じゃないですか(笑)。

永尾 ホラー映画の現場なのに癒されましたね。

──『ゴーストマスター』は、青春、恋愛、スプラッター、サイバーパンク、アクション、SFと様々な要素が入っているとのことですが、普段はどんなジャンルの映画を観ることが多いんですか?

永尾 コメディも観るんですけど、『トランスフォーマー』とか『トランスポーター』とかアクション系が好きですね。アクションにちょっとラブ要素が入っていると、もっと良いです。俳優ではジェイソン・ステイサムさんが好きで、かなり出演作は観てますね。あ、でもジャンルは選ばず何でも観るかな。ホラー以外は(笑)。
永尾まりや

──コメディ映画で印象に残っている作品は何ですか?

永尾 ジム・キャリーさんの『イエスマン “YES”は人生のパスワード』は良かったですね。タイトル通り、何でも「はい」って言っちゃう主人公なんですけど、けっこう私もイエスマンなので共感できました。

──女優業でもイエスマンな部分ってありますか?

永尾 まだ私は経験も少ないですし、自分からどうこう言える頑固さもないので、監督の考えている役柄に寄り添いたいって意識はありますね。

──今後挑戦したい役柄はありますか?

永尾 意地悪な役や、気が強い役が多いので、そこを極めたいですね。ただ、まだ自分の演技に違和感があるので、もうちょっと自分に自信を持ちたいです。

──映画以外のお話も伺いたいんですが、永尾さんがアイドルデビューしたAKB48の9期生が10周年を迎えます。(※11月29日に9期生10周年公演を開催)他の9期生と連絡は取り合ってますか?

永尾 ぱるる(島崎遥香)や中村麻里子ちゃんは同期で年も一緒なので、今でもよく会ってます。

──最近はバラエティを中心にAKB48OGの活躍も目立っていますよね。

永尾 うれしいですね。離れて時間が経ってるとはいえ家族的な気持ちがあるので、みんな負けないでほしい。

──女優業の一方で、今年8月28日に写真集『JOSHUA』を出したり、コミック誌の表紙を多数飾ったりしてますが、グラビアのお仕事も好きなんですか?

永尾 好きですね。よく「水着に抵抗ないの?」って聞かれるんですけど、写真は美だと思っているので全くないんです。なので、これからも演技とグラビアは、どんどんやっていきたいですね。


▽映画『ゴーストマスター』
12月6日(金)新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー
公式サイト:http://ghostmaster.jp/