Xilinxは、最新のADASや自動運転で求められる演算性能を提供することができる16nmプロセス採用の「XA Zynq UltraScale+ MPSoC 7EV」および「XA Zynq UltraScale+ MPSoC 11EG」を発表した。

2製品ともにクワッドコアArm Cortex-A53およびデュアルコアArm Cortex-R5を搭載。7EVは50万4000ロジックセル、38Mビットのメモリ容量、1728DSPスライス、204I/Oというハードウェア仕様のほか、H.264/H.265エンコードおよびデコード用のビデオコーデックユニットを備えている。一方の11EGは、65万3000ロジックセル、43.6Mビットのメモリ容量、2928DSPスライス、464I/Oというハードウェア仕様のほか、32個の12.5Gb/sトランシーバーと4つのPCIe Gen3x16ブロックを搭載している。

同社では、これらのデバイスを活用することで、自動車メーカー、ロボタクシー開発者およびTier-1サプライヤーは、消費電力枠内でのDAPD(Data Aggregation Pre-processing and Distribution)および演算アクセラレーションの実行が可能になり、自動運転車両向け製品をスケーラブルに運用できるようになると説明している。

なお、2製品ともにすでに受注を開始している。また、これらXAデバイスは、同社の新しい統合ソフトウェアプラットフォーム「Vitis」およびVitisのコンポーネントである「Vitis AI」をサポートしている。

  • XA Zynq UltraScale+ MPSoC

    XA Zynq UltraScale+ MPSoC 7EV/11EGのハードウェア概要