コンパクトかつ完璧なフォルム│最もエキサイティングなスポーツカー?

1960年代のヨーロッパの有名な車と比べるとトヨタ2000GTは生産台数がかなり多い。1967年から1970年の間に、実に351台もの市販車が製造された。しかし、その割にはオークションで見かけることは稀である。
 
ほとんどのトヨタ2000GTは日本国内から出ずにオーナーが大切に保管していた。そのため米国に渡ったのはわずか62台のみ。その内の保管状態も良い1台がRMのドン・デービス・コレクション・セールで売りに出された。


 
野崎喩(さとる)氏によるデザインで車内はとてもタイト。だが一たびエンジンを掛ければ窮屈さも忘れてしまう。このトヨタ2000GT発売当初、ロード・アンド・トラックス誌は「今までのスポーツカーの中で、最もエキサイティングな1台だ」と評価している。


 
ボディはオリジナルのイエローに塗り直されており、ホイール、ヘッドライトバケット、そしてサイドウィンドウも正確にレストアされている。インテリアに関しては、紫檀のダッシュボードはあえてノンレストア。オドメーターは62,000マイルとなっている。あまりにも美しく、上限予想の85万ドルに達することも容易と思われていたが、最終落札価格はなんと115万5000ドル(約1億2000万円)であった。



しかし、これは2013年度に開催されたオークションでの結果だ。RM サザビーズオークションで最近落札された2000GTは、ピーターセン自動車博物館で保管されていたもの。米国向けに出荷されたものではないが、ナンバーマッチング車、良コンディションで、2013年度に落札された1台より二分の一以下の価格(51万1000ドル)が付けられた。今が買い時かもしれない。