こんなに楽しい旅ってない! スバル360と大貴 誠の横浜・大阪往復の旅 4

こんなに楽しい旅ってない

 さて、行ったからには帰らねばならない。帰りのテーマは「高速走行」だった。「このスバルならば高速道路でも絶対大丈夫」と確信したので、それを試すためである。


帰りの旅がスタート。エンジンオイルも補充してばっちり。

 出発前に整備指南を受けた加藤モータースの加藤登代表にアドバイスされた通り、80㎞╱h走行をキープして京滋バイパス〜新名神〜東名と、途中豊橋で1泊しての帰路、これがもう驚くほどスムーズかつスピーディ。

40年前のクルマだなんて信じられないパワーで、油断すると90〜100㎞╱h出しそうになってしまうところを、注意深く80㎞╱hをキープ。

今の高速で80㎞╱h順法運転なんかしてると、トラックに煽られたりするものだが、何か「不思議な可愛いもの」でも見るような感じで、嫌がらせされることもなく、危険なことも何もなかった。

いちばん危険だったのは横風だ。やはり自然がいちばん怖い。ハンドル持っていかれそうになる。RR車であることを実感する。


パーキングで突然結成されたスバル愛好会。自慢のピカピカエンジンを見てもらう。

 驚いたのは燃費がいいこと。行きの、信号や坂道でひんぱんに停止する運転でも、思ったよりガソリンがずっと長持ちしたが、帰りはさらにすごかった。

80㎞╱h走行キープではガソリンがいらないんじゃないか。

豊橋で1回、念のために給油したが、しなくても大丈夫だったんじゃないかというぐらい、給油メーターの針は動かない。針の故障じゃないかと思ったくらいだ。


豊橋の素敵な喫茶店「三愛」のマスターと。ここのホットケーキは絶品です。



由比のPAで海を見ながらストレッチ。長時間ドライブなので体を伸ばしてやります。

 横浜に帰りついて、その日は中華街のホテルに泊まった。ホテルの駐車場にクルマを預けてロビーに来た瞬間、巨大な掃除機に吸い込まれるような睡魔に襲われた。

体力には自信があるといっても、都合5泊(途中大阪で3泊はさみ)の「スバル360で行く横浜大阪往復旅」はさすがにこたえたか。

しかしその後、中華街でビールとねぎそばを食べて安着祝いをし、さらにシュークリームを買って食べてたちまち復帰。

大貴誠は強いのである。



 とにかく楽しい旅だった。想像してたような苦労はほとんどなく、車体は小さくても中は意外なほど広い。

シートなど見るからに簡素で、ヘッドレストの隙間を見ると中にはワラが詰まっていた! なのにこれが座ると今の豪華シートと遜色なく、長時間乗っても疲れない絶妙の硬さ。

腰の悪い人なんかにはこっちのほうがいいんではないか。走らせてみて、意外に馬力があることにもびっくりした、高速走行のなめらかさにもびっくりしたし、何よりもこのクルマに乗って、出会う人たちとみんな仲良くなれてしまうことにもびっくりした。

スバルに乗っていてがっかりしたことなんて「ひっとつもない!」のだった。「これってすごくない?」と、大貴誠は言いまくりたい気持ちでいっぱいなのだ。



自分が乗っていられるうちはずっと、このスバルを大切に乗り続けたい。

世界中のスバルにも、ずっと元気でいてほしい。愛しいものがあれば人はつながれる。そんな素晴らしい気持ちを思い出させてくれたこのスバル360に感謝! である。


掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年 04月号 vol.144(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)