秘湯と呼ばれる山奥の温泉地。紅葉の季節、湯に浸かりながら周囲の景色を見渡すのは風情があっていいですよね。しかし、問題は「マップ」。カーナビ搭載の自動車で向かうのならともかく、スマートフォンのマップアプリはオンラインでなければ利用できないものがほとんど。アプリで目的地と現在地を確認できなければ、昔ながらの紙の地図に頼らざるをえません。

そこで利用したいのが、Googleマップのオフライン機能。日本でのサービス開始は遅れていましたが、ついに2019年秋から(段階的に)スタートしたのです。これで、モバイル回線を利用できない山間部でもGoogleマップにルート案内を頼めるようになりました。Android/iPhoneどちらのGoogleマップアプリでも利用できるため、ユーザの幅も広がりそうです。

使いかたはかんたん、GoogleアカウントでログインしたスマートフォンでGoogleマップを起動し、地図をダウンロードしたいエリアを表示、メニューボタンをタップすると現れる「オフラインマップ」をタップします。青い枠を拡大/縮小して対象エリアを決定し、ダウンロードボタンをタップすればスマートフォンのストレージに地図が保存されます。

地図データの容量はそれほど大きくなく、1つのエリアあたり数十メガバイト程度です。ただし、1回のダウンロードにはデータ量の上限があるため、広範な地域を対象にするときには複数エリアに分割する必要があります。

ダウンロードした地図では、現在地の確認やルート検索などひととおりの機能を利用できますが、公共交通機関の案内や徒歩/自転車によるルート検索はできません。リアルタイムの交通状況も確認できないため、通信困難な場所で使うための応急措置的機能と考えたほうがいいでしょう。

  • 電波の通じない山奥でルート案内できますか?

    日本でもGoogleマップのオフライン機能を使えるようになりました