新橋・有楽町エリアに、また新たな飲食店街が誕生する。東京交通興業は11月20日より、JR高架下に商業施設「URACORI(銀座裏コリドー)」をグランドオープン。JR「新橋駅」徒歩3分、「有楽町駅」徒歩5分という好立地で、おでん屋台を介したオトナの出会い場「東京おでんラブストーリー」や、家族で楽しめる「お江戸もんじゃラムネ」などが軒を連ねる。一足早く、行ってみたのでその様子をお届けしよう。

  • 新橋・有楽町エリアのJR高架下にURACORI(銀座裏コリドー)がオープン(東京都千代田区内幸町1-6-5)

    新橋・有楽町エリアのJR高架下にURACORI(銀座裏コリドー)がオープン(東京都千代田区内幸町1-6-5)

"108種類の焼酎"が揃う居酒屋で九州周遊気分を堪能

「九州の旨かもん 旨か酒 くすお(九州男)」は、これまで千葉県内を中心に店舗展開してきた居酒屋。今回、満を持して新橋に出店したという。九州・沖縄地方の108種類の焼酎を取り揃えており、酒の好みを言ってスタッフに選んでもらうこともできるのが特徴だ。

  • 「九州の旨かもん 旨か酒 くすお(九州男)」年中無休、営業時間は17時から24時まで

    「九州の旨かもん 旨か酒 くすお(九州男)」年中無休、営業時間は17時から24時まで

  • 店内には、九州・沖縄地方の108種類の焼酎がズラリと並ぶ

スタッフの衣装は、日本のまつりをモチーフにしたもの。男性は作務衣にねじり鉢巻、女性は鮮やかな浴衣で客を迎える。店舗のこだわりについて聞くと「500円のワンコインで楽しめる焼酎もあれば、あまり市場に出回っていないプレミアムな焼酎も用意しています。鹿児島の焼酎が多いですね。焼酎好き、九州好きの方に楽しんでもらえれば」とのこと。なお、焼酎はボトルキープも可能で、常連客には嬉しいところだ。

  • 旅行パンフレットを模したメニューには、九州の美味しい料理が盛りだくさん。別冊のお酒の種類も負けていない

個性派メニューが勢ぞろいのモダンなもんじゃ専門店

「お江戸もんじゃラムネ」は、全席本革ソファー、江戸切子をモチーフにしたタイル、大理石など個性的な内装が目を引く店舗。六本木で飲食店を経営している企業が初めて出した、もんじゃ焼き・お好み焼き専門店ということで、なるほど店内はラグジュアリーな雰囲気になっている。

  • 「お江戸もんじゃラムネ」店内は広く、席は50席ほどあった。営業時間は平日が17時から23時まで、土日・祝祭日が11時30分から23時まで

    「お江戸もんじゃラムネ」店内は広く、席は50席ほどあった。営業時間は平日が17時から23時まで、土日・祝祭日が11時30分から23時まで

「明太餅チーズもんじゃ」「ジェノヴェーゼもんじゃ」「パエリアもんじゃ」など、個性的なメニューが並ぶ中、話を聞いた若い女性スタッフの個人的イチオシは「痺(しび)れ餅もんじゃ」とのこと。「山椒をきかせています。辛い、というか舌が痺れる感じがあり、病みつきになります。商品開発を進めるうえで重要視したのは、女性にも喜ばれるメニューにすること。そこで野菜を多く、塩分や油は少なく、を意識してつくっています」と教えてくれた。

  • 仲間内でワイワイ言いながら焼くのも楽しいし、店舗スタッフに焼いてもらうことも可能

新橋という土地柄もあり、平日のターゲット層はビジネスパーソン。しかし土日は家族の来店も期待しているという。「大人だけのお店に子どもは連れていきづらいですよね。私も家族で食事に行くとき、入って良いか迷う店舗も多い。この店舗は子どももウェルカムです。子ども用の食器も用意していますし、木製の囲いで仕切って子どもの安全に配慮した席もあります」(先のスタッフ)。新橋の週末に子供の声が聞こえる日もそう遠くはないかもしれない。

  • 食材を厳選したほか、野菜の旨味が引き立つ出汁にもこだわりが。注文した「明太餅チーズもんじゃ」「イベリコ豚玉お好み焼き」ともに、ふんわりと軽い食感で食べやすかった

ユーモアたっぷりの店内ではオトナの出会いも……!?

恵比寿で話題のおでん屋台「東京おでんラブストーリー」がついに新橋に。リヤカー風のテーブル席がいくつも用意されており、オトナの出会いの場を演出する。店内には、昔ながらの扇風機、ラジカセ、懐かしのブラウン管テレビなど、ノスタルジックなアイテムが至る所に飾ってあった。BGMは昭和歌謡。

  • 「東京おでんラブストーリー」営業時間は平日・土曜の18時から24時まで、日曜・祝日は定休日

    「東京おでんラブストーリー」営業時間は平日・土曜の18時から24時まで、日曜・祝日は定休日

スタッフは「恵比寿店はドラマの撮影でも使われました。マッチングなどのシステムはございませんが、『くじおでん』を引いてもらい、とうがらし酒、自腹でおごり、といった結果で(初対面でも)お客様に盛り上がってもらえます」と説明する。店内の照明は敢えて暗く、またリヤカーの間隔は広め。自由におしゃべりを楽しめる環境が整っていた。

  • おでんを囲み、会ったばかりの見知らぬ客同士で意気投合する。そんな心温まる出会いの場となりそうだ

向かいにある、新感覚バー「ゆBar」のコンセプトも相当にユニークだ。カウンター席には湯の入った"たらい"が用意されており、足湯に浸かりながらお酒を楽しめる趣向。オーナーの男性は「スタンディングでカラオケも楽しめます。入場料は3,000円で2ドリンク込み。「ドリンク渡し券」もありますので、『あちらの方に』というときに利用いただければ。来年の東京オリンピックの頃には、外国からたくさんの方が来られるでしょう。是非、日本の伝統文化を体験いただきたいですね」と話した。

  • 「ゆBar」営業時間は平日・土曜の18時から24時まで、日曜・祝日は定休日
  • 「ゆBar」営業時間は平日・土曜の18時から24時まで、日曜・祝日は定休日

番台を中心に、下駄箱、扇風機、手桶、蛇口など、いまや絶滅を危惧される貴重な銭湯アイテムが揃う店内。ピンクの照明が怪しげな雰囲気を醸成する。壁から突き出す「電気風呂」「ね風呂」「ハイドロ風呂」などの看板。昭和世代の筆者は、つげ義春の描くエログロな漫画の世界に迷い込んだ気持ちになった。なお、ゆBarガールズと一緒に足湯を楽しめる仕掛けも用意されるんだとか。仲間うちで行けば、話のネタになること間違いない。

  • ゆBarガールズと一緒に足湯も楽しめる仕掛けも

clubで踊って平日からストレス発散

裏コリドーの地下に広がるのは、350人収容可能なナイトクラブ「club GHQ」。営業時間は18時から24時までとなっており、店舗スタッフは「通常のクラブより早い時間に始まります。だから平日でも寄ってもらえる。新橋・銀座界隈で働いている方々にお越しいただけたら」とアピールする。平日の料金は男性が2,500円、女性が1,000円。ロッカーもしっかり用意されているので仕事帰りも安心だ。おいしいご飯やお酒に酔いしれた後は、仲間と一緒に思いっきり騒いで日頃の仕事のストレスを発散しに行ってみてはいかがだろうか。

  • 「club GHQ」営業時間は平日・土曜の18時から24時まで、日曜は定休日

    「club GHQ」営業時間は平日・土曜の18時から24時まで、日曜は定休日


まずは11店舗がお披露目されたURACORI(銀座裏コリドー)には、約100店舗がオープンする予定とのこと。新橋の高架下がどんな街に移り変わっていくのか、今後が楽しみだ。

  • 現在、大規模な再開発が行われている最中の「URACORI(銀座裏コリドー)」11月20日より順次オープンとなる
  • 現在、大規模な再開発が行われている最中の「URACORI(銀座裏コリドー)」11月20日より順次オープンとなる