都市戦略研究所は11月19日、「世界の都市総合力ランキング(Global Power City Index, GPCI)」を発表した。

同ランキングは、国際的な都市間競争において、人や企業を惹きつける"磁力"は、その都市が有する総合的な力によって生み出されるという考えに基づき作成されたもの。世界の主要都市の「総合力」を経済、研究・開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野で複眼的に評価し、順位付けしている。

ランキングの第1位はロンドンで、これにニューヨーク、東京が続いており、昨年と変わらない結果となった。ただし、ロンドン、ニューヨーク、東京と比べて、パリのスコアの下落幅が小さく、東京とパリとのスコア差が再び縮まった。

ロンドンは8年連続で1位を維持したが、今年は経済の「世界トップ500企業」でスコアを落とした。一方、文化・交流は16 指標中12の指標でトップ5 位以内に入っており、卓抜した強さを有しているという。

東京は総合力が高い都市だが、圧倒的に強い分野はなく、逆に極端に弱い分野もないことから、バランス型の都市としての様相が強まりつつあるという。

新規に追加した4 都市(メルボルン、ヘルシンキ、ダブリン、テルアビブ)の中では、メルボルンが11位で最も高かったという。

  • 「世界の都市総合力ランキング」対象の48都市 資料:都市戦略研究所

  • 「世界の都市総合力ランキング」トップ10 資料:都市戦略研究所

  • 「世界の都市総合力ランキング」トップ3の変動 資料:都市戦略研究所