TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーが毎月のTSUTAYAでのソフト販売ランキングを基に市場の動向を振り返る。

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 2019年の10月は、消費増税の影響もあって全体的に良くはなかったのですが、その中でも頑張れたという印象です。特に、「ニンテンドースイッチ ライト」を中心にスイッチのハードが良かったですね。「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS」(スクウェア・エニックス)、「牧場物語 再会のミネラルタウン」(マーベラス)などが本体をけん引したとみています。やはり本体価格が2万円を切ると一気にハードルが下がりますね。 ソフト部門の売り上げは、上位3タイトルでは前年を下回っていますが、4位以下は好調で厚みのあるラインアップだったといえるでしょう。トップの「コール オブ デューティ(COD) モダン・ウォーフェア」(PS4、SIE)は、予想通りの売り上げで、月末という発売のタイミングを考えると健闘したという認識です。2位の「ペルソナ5 ザ・ロイヤル(P5R)」(同、アトラス)は、前作のコアユーザーを中心に好調で、強化版としてはかなり売れているという印象です。

 注目の「リングフィット アドベンチャー」(NS、任天堂)は、品薄状態が続くなど好調でした。本体と同時購入というよりは、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」(同)、「マリオカート8 デラックス」(同)などを楽しんでいる既存のユーザーが中心。ファミコンミニからのニンテンドースイッチという流れで家庭用ゲームに回帰したユーザーが主な購買層で、今のところ「Wii Fit」の時のような超ライト層ではないと分析しています。ただし今後の年末商戦の注目タイトルとして、大いに期待できそうです。

 11月はついに年末商戦スタート。はっきり言ってすごいです! 本家シリーズ初のスイッチタイトルとなる「ポケットモンスター ソード・シールド」(ポケモン)が大本命です。ポケモンの売り上げだけで前年同月を上回るでしょうし、このタイミングで相当数のポケモンユーザーがスイッチ購入に踏み切ることも予想されます。PS4は「DEATH STRANDING」(SIE)に注目。「メタルギア」シリーズで知られる小島秀夫監督の最新作で予約も好調です。月末に両ハード向けに発売される「SDガンダム ジージェネレーション クロスレイズ」(バンダイナムコエンターテインメント)にも期待しています。

 ◇2019年10月のゲームソフトランキング(TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 コール オブ デューティ モダン・ウォーフェア(PS4) 2位 ペルソナ5 ザ・ロイヤル(PS4) 3位 ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めてS(NS) 4位 牧場物語 再会のミネラルタウン(NS) 5位 ゴーストリコン ブレイクポイント(PS4) 6位 ルイージマンション3(NS) 7位 リングフィット アドベンチャー(NS) 8位 CODE VEIN(PS4) 9位 モンスターハンターワールド:アイスボーン マスターエディション(PS4) 10位 ディズニー ツムツム フェスティバル(NS) 11位 ゼルダの伝説 夢をみる島(NS) 12位 Minecraft(NS) 13位 大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(NS) 14位 FIFA20(PS4) 15位 マリオカート8 デラックス(NS) 16位 アウター・ワールド(PS4) 17位 スーパーマリオメーカー2(NS) 18位 eFootball ウイニングイレブン2020(PS4) 19位 ドラゴンクエストX いばらの巫女と滅びの神 オンライン(NS) 20位 WORLD WAR Z(PS4)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約550店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。1996年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。2002年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。