ベイプ健康被害の「有力な犯人」はビタミンEアセテート

疾病予防管理センター(CDC)はベイプ製品の添加物ビタミンEアセテートを、30人以上の死者を出した急激な健康被害と結びつけた。ニューヨーク・タイムズ紙が報じている。

CDCは最新の報告書の中で、ビタミンEアセテートをベイプ健康被害の「非常に有力な犯人」と呼び、病気になった29人の患者の肺から採取した液状サンプルにビタミンEアセテートが含まれていたと述べた。今年ベイプが原因で病気にかかった患者は少なくとも2,051人に上り、さらに39人が死亡した。

「患者の生体検体から検出されたビタミンEアセテートが原因ではないかと今回初めて特定することができました」と言うのはCDCのアン・シュチャット首席次長。さらに検体によって「ビタミンEアセテートが肺の主要損傷部位にあったことが裏付けられました」と付け加えた。

報告書ではビタミンEアセテートが名指しされているが、CDCでは他の化学物質または有害物質が疾病や肺機能障害を引き起こした可能性があることも認めている。ただし、CDCは植物油や石油蒸留物、その他薬物の検出試験も行ったが、「特に検出されなかった」。

ビタミンEはハンドローションやグミ状のビタミン剤でよく使用されるが、今年ベイプによる健康被害や死亡事故が相次いだことで、ベイプ危機の原因の最有力候補に挙げられるようになった。例えば今年9月、ニューヨーク州衛生局が患者から回収した偽造THCカートリッジを検査したところ、18製品のうち10製品からビタミンEの陽性反応が出たそうだ。

販売業者はビタミンEオイルを加熱したり吸引したりしないよう消費者に警告しているが、その一方でビタミンEオイルはTHC製品、とりわけ闇市場で取引されているTHC製品の増粘剤としてよく使われていることが判明した。大麻製造に関するコンサルタント会社WeedRAR社の主任コンサルタント、トーマス・ホイッテン氏はローリングストーン誌の取材に対し、一般的にTHCオイルはさらさらしているため、消費者がこれを見ると「純度が低いと思い込んでしまうかもしれません」と語った。ビタミンEを添加すれば製品を希釈するだけでなく、とろみを出すこともできるので、闇市場の製造業者は「自分たちの製品が他社よりも純度が高いかのように、消費者に思い込ませて」いた。