日産ワークスの血統!  大森ファクトリー仕上げのケンメリGT-R 1

73年式 日産 スカイライン HT 2000GT-R
 69年2月に登場したPGC10型スカイラインGT-Rから、70年10月にはハードトップのKPGC10型へ、そして72年9月にはケンメリの愛称で呼ばれるKPGC110型へとGT-Rの血統は受け継がれてきた。

ケンメリGT-R リア





GT-R エンブレム
黒いメッシュのGT-R専用グリルに装着されるエンブレムは、Rの文字が赤い伝統のデザインを受け継ぐ。




 そのDNAの核となるのが、レース用エンジンとして開発された水冷直列6気筒DOHC24バルブという高性能ユニットのS20型エンジンだ。
 160馬力の最高出力は当時としては驚異的で、レーシングチューンが施されると200馬力オーバーをたたき出したといわれている。


ケンメリGT-R エンジン
S20型エンジンは、ノーマルを基本に0.5㎜オーバーサイズのピストンが組み込まれ、フルオーバーホール。ウエーバーφ45㎜、CDIなどでファインチューンが施される。


 ただし、S20型エンジンでは、排ガス規制をクリアすることが難しいため、すでに組み上がっていたエンジンの数のみケンメリGT-Rが生産されたといわれている。

 しかも、伝統のGT-Rを名乗りながらもレースに参戦することもなく、150台前後が生産されただけに終わり、幻のGT-Rとなった。
 
 今回紹介するケンメリGT-Rのオーナー・横山さんは、若かりしころにハコスカGT-R、ケンメリGT-R,フェアレディ240ZGといった、当時のスポーツモデルに憧れていた世代。





掲載:ノスタルジックヒーロー Vol.143 2011年02月号(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)