ソラストはこのほど、「親子の老後と介護に関する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は10月3日~4日、全国の20代~50代男女500名を対象にインターネットで実施したもの。

  • 親の老後に不安を感じるきっかけ

    親の老後に不安を感じるきっかけ

親の老後に不安を感じるか尋ねたところ、85.6%が「不安に感じる」と答えた。年代別で見ると、特に30代が最も多い結果となった。不安を感じるようになったきっかけを聞くと「親が年老いた」(72.2%)が最も多く、「親の体調が悪くなった・病気になった」(39.5%)が続いている。

親本人と「親の介護」について話したことがあるか尋ねると、「話したことがある」は28.8%だった。年代別で見ると、20~30代よりも、40~50代の方が話した経験のある人は多くなっている。

  • 親の介護について話した経験

    親の介護について話した経験

自分の老後に向けて準備をしているか尋ねたところ、78.6%が「していない」、21.4%は「している」と答えた。準備をしていると答えた人に、具体的にどのような準備をしているのかについて聞くと、「個人年金」(32歳・男性、26歳・女性ほか)、「投資信託」(23歳・男性、59歳・男性ほか)など、貯蓄に関する回答が多く挙がった。

  • 自分の老後のために準備しているか

    自分の老後のために準備しているか

自分の老後に向けて貯蓄している金額について尋ねると、39.2%は「貯金していない」と答えた。年代間での差はなく、20代~50代のどの年代でも、約4割が「貯金をしていない」という結果になっている。

貯金している人に貯金額について聞くと、最も多いのは「100万~300万円未満」(12.4%)で、「300万~500万円未満」(9.2%)が続いた。中には「1,500万~2,000万円未満」(1.0%)という回答もあった。

家族の介護をした経験が尋ねると、84.6%が「ない」、15.4%が「ある」と答えた。家族の介護をした経験のある人に、最も大変だったことを尋ねると、「排せつ周り」(31.2%)、「移動を手伝うこと」(28.6%)が上位を占めた。

  • 親の介護をした経験

    親の介護をした経験

家族のために「介護サービス」を利用したことがあるか聞くと、11.6%が「ある」と答えた。利用経験がある人に、利用してよかったと思うか尋ねると、96.6%が「そう思う」と回答している。

介護サービスを利用してよかった理由について聞くと「自分ができないこと(風呂など)をしてくれる」「介護を受ける本人が、デイサービスなどで活動的になれる」「入浴や排せつの手伝いで家族の負担が減る」「精神的にも肉体的にも余裕ができた」といったコメントが寄せられた。