CPUベンチマーク
ここからはスペックを確認しつつ、ベンチマークソフトを走らせてみます。CPUはIntel Core i7-8565Uです。ベースクロックは1.8GHzで、ターボブースト時は4.6GHzで動作します。4コア/8スレッドということもあり、重めの作業でも活躍できそうです。
CPU温度
CPU温度をCore Tempで計測しつつ、ファン音をチェックします。アイドル時はほぼ無音で動作し、CPU温度はベンチ読みで35度弱。YouTubeの動画を視聴すると、CPU温度は45~49℃に上昇したものの、ファン音はほぼ無音に近い印象です。CPU使用率も10%弱と余裕があります。この程度の処理であれば基本的に無音といってよいレベルですが、一定の負荷が続いて内部温度が上がるとファンの回転数が上がります。高回転のファンは音が甲高く、ちょっと気になるかもしれません。
ストレージ性能
試用機の内蔵ストレージは、A-DATA製のM.2 SATA SSD「ASU800NS38-256GTS-C」でした。電源投入時からWindows 10サインイン画面までのPC起動時間は約13秒。十分に高速です。容量は256GBですが、BTOメニューでNVMe SSDにすればさらなる高速化が図れるほか、より大容量のSSD搭載も可能です。
グラフィックス性能
グラフィックス機能はCPU内蔵のIntel UHD Graphics 620なので、正直ゲームには力不足です。
バッテリー性能
バッテリーのベンチマークはBBenchです。設定は、キーストローク出力を10秒ごとに、Web巡回を60秒ごとにしています。液晶ディスプレイは明るさを最小にして、無線LANでネットワークに接続。電源設定はデフォルトの「バランス」です。
結果は、バッテリーを10%残した状態で約10.4時間動作しました。1時間あたりのバッテリー減少は約10%ですので、ギリギリまで使って約11時間といったところ。公称値の14.5時間には及ばなかったものの、十分なバッテリー駆動時間といってよいでしょう。
Bbenchとは別に、YouTubeの動画をフルスクリーンで視聴し続けたときのバッテリー状況もチェックしてみました。画面の明るさを30%にして無線LANで接続しています。結果は、5時間経過でバッテリーが約50%消費されました。もう少しバッテリーの減りが早いと思っていましたが、これなら外出先で動画を見るときも、それほど神経質にならずにすみそうです。
バランスの取れた14型モバイルノート
一通り試用したみた感想としては、大半のシーンで過不足なく使えるバランスのよいノートPCです。モバイルノートとして見れば、14型というのは画面が大きい部類ですし、画質も良好。サウンドもまずまずなので、動画視聴も快適です。
価格も10万円前後とこなれているので、なるべく大きな画面のモバイルノートを探しているという人は、ぜひ注目してみてください。もちろん、自宅や会社といった屋内使用がメインでも、フットワークが軽くてバッテリーが持つノートPCとしておすすめです。