声優、そしてアーティストとして活躍する石原夏織の4thシングル「Face to Face」は、2019年11月13日にリリースされる。

  • 初回限定盤のジャケットイメージ

2020年には1stライブツアーを控える石原だが、4thシングルには、ライブで盛り上がること間違い無しの3曲が収録される。

そこで今回、リリース直前に石原本人が語ったメッセージを紹介しよう。

●石原夏織が語る4thシングル「Face to Face」

――4thシングル「Face to Face」が11月13日にリリースされます

石原夏織

実は、2曲目に入っている「Taste of Marmalade」が、表題曲になる予定だったのですが、2ndシングルぐらいからカッコいい系の曲が続いているので、そろそろ違ったシーンも見せたいということで、あらためて選び直したのが「Face to Face」なんです。「Taste of Marmalade」ももちろん良い曲なのですが、来年のライブツアーに向けて、もっと幅を持たせられるような、ガツンとくる曲がほしくなって、本当にギリギリの段階でひっくり返しちゃったので、スケジュール的にはすごく大変でした(笑)。

――今回の4thシングルはライブツアーに向けての一枚という感じでしょうか?

ライブツアーはやはり大きいです。前回の「TEMPEST」は、初のアニメタイアップで、作品に寄り添った曲だったのですが、今回はタイアップもなく、ある意味、自由な3曲を歌うことができる。なので、アルバムとまではいきませんが、できるだけその3曲を振り切ったものにしたかった。3曲、自由に歌えるからこそ、今までにやったことのないものに挑戦したかったんです。そして、今まで、カッコよくてテンションが上がるような曲はありましたが、みんなと一緒に盛り上がれる曲が少なかったので、あらためて「Face to Face」を表題曲として収録することになりました。

――最初に「Face to Face」を聴いたときの感想は?

初めて曲を聴いたとき、ちょっと懐かしさを感じました。そして、心にすっと染み込んでくる感じ。初めて出会った曲なのに、何か馴染みのあるような……そして、何か切なくなるような。そのあたりの感覚は、聴いてくださった方も感じていただけるのではないかと思います。

――サビ周りの歌唱が大変そうな楽曲ですよね

そうなんですよ!サビがずっと高くて、下がらないので、かなり大変でした(笑)。でも、歌詞の内容にとても親近感があるので、すごく歌っていて楽しい曲でもあります。「Face to Face」は、私にとっての王道の曲だと思っています。石原夏織としては王道ではないのですが、今までの自分を振り返ってみると王道なのではないかと。デビュー以降の新しいファンの方にとっては新鮮に聴こえるかもしれませんが、昔からずっと応援してくださっている方には、どこか昔の私が見えるような曲だと思います。そういう意味では、新しい引き出しを開けたのではなく、昔から持っていた引き出しを久しぶりに開けてみた……という感じかもしれません。

――親近感があるという歌詞ですが、その中でも特に好きなところはありますか?

サビの部分に“会いたい”という気持ちが全力で込められているのもすごく良いんですけど、やはり2番の「たまにこぼしそうな涙」から「そう…知ってるけど♪」のところが好きです。あまり近すぎない距離感でありながら、相手の深いところまでちゃんと見て、気づいてあげられる。直接的に声をかけて助けてあげるわけではないけれど、そっと見守っている感じがいいですよね。実際、自分がされたら嬉しいと思うポイントでもあります。

――少し切なさも感じるところですよね

切ないのが、何だかんだで好きなんですよ、私(笑)。だから、「さみしさにもなにか別の意味があるときっと心は気づいている」のところもすごく好きです。後から振り返ったときに、違う視点で見つめ直す瞬間が絶対にあるんじゃないかと思います。ここは“さみしさ”ですが、それ以外のことでも、絶対に、そして誰の中にでも、その瞬間があると思うので、その意味では、すごくリアルで良い歌詞だと思っています。