各社から新CPU対応のX299マザーボード

Intelの新型「Core X」(10000番台)の発売を前に、マザーボード各社からX299チップセットを搭載する対応マザーボードが続々と登場している。

ASUSからは、スタンダードな「Prime X299-A II」が新発売。先週発売された「Prime X299 Edition 30」のような派手さは無いものの、12フェーズ電源(IR3555)や、3つのM.2スロットなど、手堅い仕様になっている。ヒートシンクにはRGB LEDを搭載し、Aura Syncによる制御が可能。価格は44,000円前後だ。

  • ASUSの「Prime X299-A II」。これは「II」だが、従来モデルとはほぼ別物

  • M.2は2スロットにヒートシンクを用意。プリマウントI/Oシールドも搭載した

MSIの「X299 Pro 10G」は、トリプルLANを搭載するモデルだ。オンボードのIntel GbEとRealtek 2.5GbEに加え、Aquantia 10GbEのLANカードが付属しており、強力なネットワーク機能を実現。またM.2は基板上の2スロットのほか、付属カード「M.2 Xpander-Z」で2スロットを追加できる。価格は42,000円前後。

  • MSIの「X299 Pro 10G」。付属カードにより、M.2を合計4スロット利用可能

  • ネットワーク機能は強力。GbE/2.5GbE/10GbEというトリプルLAN構成だ

ASRockの「X299 Steel Legend」は、コストパフォーマンスと耐久性の高さを謳うSteel Legendシリーズのモデル。価格は34,000円前後と、かなり買いやすくなっているのが大きな特徴だ。11フェーズ電源(Dr.MOS)や、デュアルM.2スロットなどを搭載。ヒートシンクにはRGB LEDも内蔵している。

  • ASRockの「X299 Steel Legend」。3万円台半ばという低価格が魅力だ

  • M.2スロットにはヒートシンクを搭載。RGB LEDはPolychromeで制御できる

LGA3647用という"変態"Mini-ITXマザー

ASRock Rackの「EPC621D4I-2M」は、なんとXeonスケーラブル用(LGA3647)というMini-ITXマザーボードだ。基板面積の3分の1くらいがCPUソケットのように見えるものの、メモリはSO-DIMM(DDR4-2666)が4スロットで、拡張用にPCI Express x16スロットまで確保されている。オリオスペックでの価格は61,600円。

  • ASRock Rackの「EPC621D4I-2M」。中央に巨大なLGA3647が鎮座している

  • バックパネルのI/Oは極めてシンプル。デュアルGbEはIntel+Marvellだ

  • ストレージ用には、Mini SAS HD(ケーブル付属)、SATAコネクタを用意

  • そのほか基板の裏面には、M.2スロットを2つ搭載しているのが見える

Noctuaなのにブラック? のCPUクーラー

Noctuaより、ブラック仕様のCPUクーラーが新発売。「NH-D15」「NH-U12S」「NH-L9i」の「chromax.black」モデルで、スペックは従来と同じまま、ファンとヒートシンクのカラーがブラックになっている。システム全体に合わせて黒が欲しかった人には良さそうだ。価格はそれぞれ、15,500円前後、11,000円前後、7,500円前後。

  • Noctua「NH-D15」「NH-U12S」「NH-L9i」にchromax.blackモデルが登場

  • TSUKUMO eX.には展示も。ヒートシンクまで黒いオールブラック仕様だ