車の最新技術[2019.11.11 UP]


福祉車両はもはや特別なクルマではない!【ニュースキャッチアップ】第46回 国際福祉機器展


文と写真●ユニット・コンパス
(掲載されている内容はグー本誌 2019年11月掲載の内容です)


日本の高齢化社会は世界でも類を見ないもの。それだけに、生活を豊かにするためのアイデアも発展している。今回は、東京ビッグサイトで行われた第46回国際福祉機器展から、注目の福祉車両を紹介する。


ユーザーの生活や志向に合わせて選択肢を用意


 年々その規模が拡大し、注目度の高さを感じさせる国際福祉機器展。その名のとおり、サポートを必要とする人々の暮らしを豊かにする商品やサービスがお披露目されるイベントで、最新の福祉車両が勢揃いすることから、多数のユーザーが訪れる。
 今年も国内自動車メーカーの多くがブースを構えていたのだが、ひと昔前から比べると、その多様性に驚かされた。車両の大きさはもちろん、車いすを複数搭載できるものや、ストレッチャーのような大型機器に対応するもの、そして障がいの程度に応じて複数の選択肢が用意される状況となっているのだ。また、見た目も普通車と変わらないスタイリッシュなモデルも多数登場。
 福祉車両はもはや特別なものではない、と実感したイベントだった。


ますます多様化が進む福祉車両の世界



日産 セレナ チェアキャブ コンセプトカー Adventure Log Cabin

 サポートが必要なひとが家族にいてもキャンプに行きたい。車中泊を楽しみたい。そんなシーンをイメージしたコンセプトカー。注目度も高く、市販の実現が楽しみな1台。






日産 セレナ e-POWER チェアキャブ スロープタイプ 車いす1名サード仕様

 マイナーチェンジを受けた新型セレナをベースにした福祉車両。車いすで乗り込む部分が、まるでフローリングのようになっているのが特徴。車内の雰囲気も明るくおしゃれ。






ダイハツ タント ウェルカムターンシート

 福祉車両という枠を超えて多くのひとが使いやすいクルマを目指した。実地テストで作り込んだアシストグリップ、ロングステップなど工夫がたくさん。






トヨタ 歩行領域EV 車いす連結タイプ

 現在開発中のEVで、市販の車いすと連結することで、電動車いすのように扱えるというもの。坂道でも力が必要なく、ライトなどの安全装備も付属。




トヨタ プリウス ウェルキャリー搭載車

 ルーフボックスに車いすを電動で収納できるウェルキャリー。写真はプリウスだが、ほかのクルマにも装着車は存在する。


ホンダ N-WGN 助手席回転シート車

 ベーシックな軽自動車として生まれ変わった新型をベースにした福祉車両。レバー操作で軽やかにシートが回転して乗り降りを手助けする。




ホンダ N-BOX スロープ仕様

 簡単な操作でフラットになる床面や4人乗車状態でさらに荷物が積めるなど、日々の使い勝手にこだわった福祉車両。登場以来、人気モデルとなっている。




ホンダ 簡易型四輪ドライビングシミュレーター Honda セーフティナビ

 リハビリ中の患者が運転復帰に向けて訓練を行い、その習熟具合を評価するためのシステム。安全に運転感覚を把握できるのがポイント。


スズキ スペーシア 車いす移動車

 操作手順をシンプルにすることで、介助するひとの負担を減らした福祉車両。天井が広いため車いすで乗り込んでも空間にゆとりがある。


スズキ セニアカー タウンカート

 免許返納後の移動手段としても注目されているのが電動車いすのセニアカー。歩行者扱いとなるため免許を必要とせず、歩道を走行できる。



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