ロータリーを操る楽しさが味わえる純スポーツカー、2代目サバンナRX-7


 国内外で人気を博し、数々のモータースポーツでも輝かしい成績を収めてきたSA。その偉大なる先人の後を受けて登場したのがFCだ。1985年10月にデビューしたFCは、大幅な進化を遂げた。それは各部に表れているが、なかでもエンジンの進化には目を見張るものがある。SAが12A型を搭載していたのに対し、FCでは排気量を拡大した13B型を搭載。さらに、ターボのA/R比を低回転域と高回転域で変化させ、全域にわたるシャープなパワーフィールを実現するツインスクロールターボを搭載。加えて空冷式インタークーラーも装着するなど、スポーツカーにふさわしいパワーとフィーリングを徹底的に追求したのだ。

 そして、一気にパワーアップしたエンジンに対応するため、その他の部分にも新たな機構が盛り込まれた。サスペンションはフロントこそオーソドックスなストラットだが、リアにはトーコントロール機構を備え、4WS感覚をもたらすマルチリンクを採用。さらに、フロントブレーキにはアルミ製の4ポットキャリパーを装着し、ステアリングもラック&ピニオン式に変更するなど、新世代の機構が満載。主要な要素を並べるだけでも、開発陣のFCへの情熱が伝わってくるだろう。

 このようにピュアスポーツとしてひと回りレベルアップしたFCだが、さらにスパルタンなモデルも存在。それがアンフィニだ。リアシートをもたない2シーターで、フルバケットシートやアルミボンネットなど、走りを追求したスパルタンなアイテムを装備。86年に初めて発売され、その後も小変更を行いながら最終的に6度限定販売された。そして、カブリオレもFCを語るうえでなくてはならない存在といえよう。87年8月にロータリー車の販売20周年を記念してリリースされ、SMCと呼ばれる樹脂成型によるハードなルーフパネルを採用したカブリオレボディは、オープン/クローズのほか、ルーフ部のみ取り外したタルガトップも可能にした。そしてFDが登場したあともカブリオレだけは継続販売され、スポーツカーファン限定だったFCに、新たなユーザーを引き込むことに成功したのだ。

 ここで紹介するのは、RX-7のプロショップであるトータルセブンが手掛けたカブリオレ。年式とともに劣化してきた部分をリフレッシュしつつ、安心して楽しめる仕様に仕上げられている。RX-7のエキスパートが送る、最新のリメイクがコレだ。

DATA
年式:90年式
カラー:サンバーストイエロー
車体番号:FC3C -2015##
走行距離:2000km(オーバーホール後)

SPECIFICATIONS
RX-7カブリオレ(FC3C)
全長×全幅×全高(mm):4335×1690×1270
ホイールベース(mm):2430
トレッド前/後(mm):1450/1440
車両重量(kg):1390
エンジン型式:13B型
エンジン種類:直列2ローターターボ
総排気量(cc):654×2
圧縮比:9.0:1
最高出力(ps/rpm):205/6500
最大トルク(kg-m/rpm):27.5/3500
燃料タンク(L):70
変速比:1速3.483/2速2.015/3速1.391/4速1.000/5速0.806/後退3.288
最終減速比:4.100
ステアリング:ラック&ピニオン
サスペンション前/後:ストラット/マルチリンク
ブレーキ前後:ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ:205/60R15(前後とも)
発売当時価格:367.2万円

トータルセブン
〒487-0024 愛知県春日井市大留町5-7-3
TEL 0568-53-0707
営業時間 9:00~20:00
定休日 月曜日(祝日は営業)
http://www.total7.jp


ラジエター
オリジナルのパイピングを使った前置きインタークーラーは、下に約3cmほどの空間を空けて設置。こうすることで、フレッシュなエアがラジエーターやコンデンサーに当たるそうだ。

フェンダー
フロントフェンダーはオリジナルブリスターフェンダー加工。ホイールはSSRのリバースメッシュで、タイヤは前195/50R16、後205/50R16のブリヂストン・ポテンザRE11。

サイドミラー
ガナドールのスーパーミラーは可倒式で車検もOK。エアロミラーにありがちな見づらさもない。

エンジン
アルミ削り出しのオリジナルプーリーキットが映えるエンジン。アペックスのパワーFCで制御する。

マフラー
左右2本出しのマフラーはナイトスポーツ製。メインφ60.5mm、出口φ101.5mmというスペック。

インパネ
スポーツカーとしてのドライビングポジションにこだわって開発されたというインテリア。取材車両はカーボン製のダッシュカバーやナルディのステアリングを装着。コンソールボックス前方には、パワーFCをコントロールするFCコマンダーも設置されている。RAZOのペダルもイエローで塗装し、ボディカラーとコーディネートしている。

シフト
シフトレバーとハンドブレーキレバーは、リアルカーボンを用いたマツダスピード製に交換済み。シフトレバー後方に装着されているのは、追加メーターのコントロールユニット。

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メーターパネルは本来ブラックだが、追加メーターとコーディネートするために作り直している。

シート
シートはフルバケの定番、レカロのSP-Gを2脚装着。ハードな走行をしなくてもこのシートに身を沈めれば、自然に気分も盛り上がるはずだ。シート後方にはオープン時の風の巻き込みを抑制するエアロボードも装備する。ドアトリムもイエローに張り替え済み。ファブリックではなく合皮を採用しているので、質感も高い。

メインメーター
ステアリングポスト上にはHKSのEVC6を設置。

サブメーター
インパネ上部に設置されている3つのメーターは、左から油圧、油温、水温。許容ピーク値にマーキングし、運転中でもひと目でわかるようにしている。

追加メーター
メータークラスター内に収められているのはブースト計。追加メーターはすべてデフィのアドバンスCRを装着。

掲載:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)