想像を超えた出産

奥さんの実家は栃木なのですが、里帰り出産ではなく東京で産む選択をしました。それは出産のギリギリまで自宅でイラストの仕事をしているから(芸人の仕事は流石に産休を取りました)という事もあったのですが、子どもが産まれてすぐに僕も育児に参加できるという事が大きかったです。

順調におなかの子どもは育って行き、いよいよ予定日が近づいて来ました。陣痛がいつ来ても良いように持ち物を整理したり、陣痛タクシーに登録をしたり、準備は万端でした。

しかし予定日を過ぎても何も起きず、予定日から一週間が経ちました。そしてその日朝一で健診に行くと、そのまま入院する事になったのです。このままでは母体にも赤ちゃんにも負担がかかるので、元気なうちに陣痛促進剤を使って産みましょうという事でした。

入院と聞いて漠然とした不安はありましたが、とりあえず僕はまとめてある荷物を取りに一度家に帰る事になりました。「ネギ塩豚カルビ弁当買ってきて!あと、陣痛が来たら食べようと思って買っておいたお菓子も忘れずに持ってきてね!」出産と言うゴールが見えたのでしょう、今まで体重管理で食べたくても我慢していた物を一気に食べる気でした。ネギ塩豚カルビ弁当とお菓子、着替えなどを持って病院に戻ると、もう点滴で陣痛促進剤を投与していました。