自分が働かなくとも所得が得られる「不労所得」は、多くの人が憧れますよね。中には、不労所得だけで生活している人も存在します。そんな不労所得ですが、確実に稼ぐためにはどうすればいいのでしょうか。投資初心者が不労所得に取り組む時に知っておきたい基本を4つ、まとめました。

  • 働かずに稼ぐ「不労所得」を得るには? 投資初心者向け4つの基本

投資初心者が知っておきたい不労所得の基本4つ

「会社で働いて稼ぐ給料のほかにも、収入があったら安心だ」と考えたことはありませんか。最近では副業が流行っていますが、自分の時間は限られていますし、やはり休みの日はゆっくり体を休めたい、レジャーに充てたい、と考える人もいるでしょう。となると、働かずに得られる不労所得に目が向くのではないでしょうか。そこで、投資初心者が不労所得を始める時の基本的な考え方や知識を、以下の4項目に挙げてみました。

1.投機と投資は違うことを理解する
「投資で利益を得る」「投資で儲ける」という書き方をすると、投資には、相場を当てて大きな利益が得られる一方、外れれば大損をするといった印象があるかもしれません。しかし、このような短期目線でリターンを狙うやり方は、投資ではなく「投機」と言われるものです。

投機とは、短期的な値上がりのタイミングを狙って資金を投じ、利益を得ようとすることです。いわゆる「デイトレード」がこれに当たり、たとえば、株式投資のほか、FXや暗号通貨の短期売買などがこれに当てはまります。

またFXや仮想通貨は、需要と供給のバランスによって価格が上下し、利益を得る人がいる分、損をする人もいるものです。これは、「ゼロサムゲーム」と呼ばれ、参加者の得点と失点を合わせると、ゼロになる仕組みのことです。

一方で、投資先の成長やそれが将来的に利益を生むことを見込んで、長期的な視点で資金を投じることを「投資」と言います。たとえば、株式とは、事業のために資金を欲している企業が株主から資金を募り、その証明として発行するものです。株主から集めた資金を元に企業は事業を行い、それによって利益を生んだ時には、株主に利益を分配するのです。

つまり、株式を購入することは、株主自身がリスクを負いながら、企業が成長するのを応援することなのです。会社が利益を出せば、株主は配当や優待などで還元を受けられますし、業績が向上して株価が上がれば、値上がり益が得られます。

2.頭を使うという「労働」もある
不労所得というイメージのある投資。確かに、一度購入して運用を開始すれば、ほとんど何もしなくて良いものもあります。しかし、たとえば株式投資で利益を狙うなら、まずはどの会社の株式を買い、どのタイミングで売却するかを考えなければなりません。つまり、不労所得と言いながら、頭を使うという「労働」をしているのです。

自分が会社で働いている間も、休んでいる間も、お金は働き続けてくれます。そういう意味での不労所得であり、頭を使って判断するという労働は必要になることを念頭に置いておきましょう。

3.自分に合った方法を見つけるのが長続きのコツ
不労所得を得るには、様々な方法があります。投資に限れば、代表的なものとして、株式投資や投資信託、不動産投資、債券などがあります。たとえば、株式投資は、先述の通り、株式の選定や売買タイミングの見極めなど、頭を使うという「労働」が必要になります。

投資信託なら、積立投信を選ぶと、毎月自動的に積立が行えます。はじめに購入するファンドと毎月の購入金額を決めた後は、投資するのにほとんど時間を取られることがありません。同じく不動産投資も、物件購入後は入居者が決まれば収入は安定し、基本的には何もせずとも家賃収入が得られることになります。

債券は、個人が手軽に購入できるものとして、個人向け国債が一般的です。個人向け国債は、国に一定期間投資することで、満期を迎えると元本と合わせて利子を受け取ることができます。元本割れの心配もなく、1万円から購入できますので、気軽で手堅い投資として人気があります。

このように、いくつもの方法がある不労所得ですが、大切なのは利益の得やすさだけでなく、自分に合ったものを見つけることです。たとえば不動産投資は、安定収入のある会社員には取り組みやすい投資ですが、「ローンを組んで大きな借り入れをすることがどうしても心配」という人もいることでしょう。たとえ利益が得られるとしても、大きな不安を抱えてしまえば本末転倒と言えます。投資をした時の心理面まで考え、自分に合う方法を見つけるのが長続きのコツなのです。

4.分散投資が基本
不労所得と言っても、基本は普通の投資と変わりません。投資の基本は、「長期・分散・積立」です。一つの資産に集中投資するのではなく、購入する資産や地域(海外、国内)などを分散し、長期でコツコツ積み立てていくようにしましょう。長期で積立投資することで、購入のタイミングも分散することができ、リスクを軽減する効果が期待できます。

不労所得を得るなら勉強や情報収集もカギ

不労所得という言葉の響きから、「何もしなくても所得が得られる」と思いがちですが、所得を得るまでには、色々な勉強や情報収集など、やらなければならないことが多いのも事実です。不労所得といっても、それなりの努力が必要であることも頭に入れておきましょう。