凸版印刷とNECネクサソリューションズは10月31日、スマートフォンやタブレットなどで撮影した画像を認識し、事前に登録してある画像データの中から一致する画像を分析判定するサービス「ToruSil(トルシル)」を共同で開発し、同日より提供を開始したことを発表した。

  • 「ToruSil」を活用した次世代博物館、ショールーム体験のイメージ (c)Toppan Printing Co., Ltd.

    「ToruSil」を活用した次世代博物館、ショールーム体験のイメージ (c)Toppan Printing Co., Ltd.

ToruSilは、印刷物やパッケージをスマートフォンやタブレットなどで読み取るだけで、画像の認識、分析、判定を簡単に実行できるサービス。QRコードや専用マーカーを埋め込んだり掲示したりする必要がない。

また、その画像に付随する情報を提供できるため、対象物を撮影するだけで詳細情報へのアクセス、関連商品の紹介、カタログや資料などのダウンロード、決済システムとの連携によるECサービスを実現する。

これにより、これまで説明員や店員が行っていた展示情報、商品情報の説明やレジ対応などを、利用者がスマートフォンで撮影するだけで簡単に提供でき、スタッフの業務負荷を低減させる。

事前に多言語で情報を登録することで、日本語以外でも情報できるため、訪日外国人観光客への対応も可能となっている。

さらに、凸版印刷の「IoA仮想テレポーテーション」を活用した「IoAネック」と組み合わせることで、時間の制約や身体的な制約により遠方まで行けない人でも、参考資料を参照しながらの施設見学や商品を見比べながらのショッピングなどを可能にするということだ。

利用料金は、基本料金が月額20万円~ (システム設定・構築費、API利用料、登録画像管理料などを含む。「IoAネック」を利用する場合は別途見積)

  • 「ToruSil」と「IoA仮想テレポーテーション」を活用した次世代ショッピング体験のイメージ (c)Toppan Printing Co., Ltd.

    「ToruSil」と「IoA仮想テレポーテーション」を活用した次世代ショッピング体験のイメージ (c)Toppan Printing Co., Ltd.